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彼には、私は本当にふさわしい?
隣にいても大丈夫?
昔っからそうだ
私はいつも誰かのこと、好きになれなかった。
好きになろうともしてなかった。
『なんでだろうなぁ』
「何が?」
急に入ってきたのはやっぱり中川選手。
いきなりすぎてほぼ絶叫。
『ゔわあっ!?びっくりしたぁ...』
「俺のことお化けとでも思ってる?」
爽やかスマイル。
いつも通りだ。
『別に。中川選手は知らないほうがいいと思います、』
「え、、余計に気になるじゃん!?」
驚いた表情で私にぴったりひっつく。
ぐ、っぐるじい...
野球選手と一般人の力は違うんだって...
「ねぇ?なにかあるなら俺に聞かせてよ。
悩んでるところ、あんまり見たくないから」
悲しそうな犬みたいな顔で私を上目遣いしてみてくる。
...可愛いって思うな...
『気にしなくていいから。私の問題だし..』
「だから気になるんだって!」
突然声を大きくした中川選手。
視線は一気に私たちのほうへ。
『...ごめん。私、まだ仕事残ってるから。』
なんとなく、その場から逃げ出したくなって。
仕事があると嘘をついて事務所へ戻った。
本当はもう、残っていないのに。
目立つことは嫌いだ。
誰かに強く見られるのも、誰かに何か悪く思われそうで怖いから、
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作者名:りた氏 | 作成日時:2024年3月5日 7時