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最近、中川選手がずっと近くにいる気がする。
いつもはなんとなくしらっとしてるのに、私といるとなんかカッコつけてる?
正直言って不自然な気もする。

「あっ、Aさ....」

ハンカチを落としたことに同時に気づいたのか、中川選手は拾おうと身を低くした時だった。
私が先に拾ってしまった。

すると、中川選手は「なにか?」と言わんばかり。

ただ、拾おうとしてくれた優しさに、なぜか胸が高鳴った。
なんとなく、嬉しくて、これが人が言う「ときめき」なのかなって
変に意識してしまい、胸のドキドキも、滑舌も大変なことに。

『ななななな....なな...』

何を言おうとしてもそのあとの言葉も出てこない。
中川選手は頭の上にはてなを浮かべているように見える。

『中川選手ってやさしいんですね!もう行きますね!』

その場から逃げ出したくなって、すぐにグラウンドの方へ向かってしまった、
中川選手、きっと驚いただろうね...。


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作者名:りた氏 | 作成日時:2024年3月5日 7時

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