part.65 ページ19
.
『うそ、』
黒いスーツを来たでっかい人達に囲まれながら、歩いてきたのはオッパとテテ………と、えと、ジミンさんと、そのメンバーさん。
まさか、気づかれないよね。
こんな人混みだし、私全然目立つ格好でもないし身長も小さいし。
それでもなんだか気づかれそうな気がしてここを離れようとした瞬間、
大きな三白眼と目が合った。
「キャー！！テヒョンアーーー！！♡」
そしたら私の周りにいた人たちが一斉に騒ぎ出して、より一層フラッシュが飛び交う。
人には押されるし、足は踏まれるし、髪の毛はボサボサになったし。
『っ、うそでしょ、？』
声の大きさにも、目が合う奇跡にも驚いて、思わずそう声を漏らすと、ニコってテテが笑った。
もう、カッコイイことしたらうるさくなるんだからやめてよ…
”会いに行く”
テテの口がそう声を発した気がした。
もしかしたら、ファンのみんなに言われた言葉なのかもしれない。
でも私にはわかる。
きっと私に向けられた言葉だ。
何人もの中から私を見つけ出して、私だけにくれた言葉。
テテは、オッパとは全然違う。
オッパにはない魅力を、テテはもってる。
私はその魅力にズブズブ浸からされて、もう自分では這い上がれないくらいに奥深くまで沈んでる。
オッパは、こんな危ないことは絶対にしないの。
万が一でも、誰かに勘づかれそうな、リスキーなこと。
それは安心させてくれるけど、なんだか物足りないような気もして。
だから、テテは必要なんだ。
私の満たされない部分に、ぴったりハマってくれる。
それでも今日は、オッパとの約束があるし絶対に会えないはずなのに、会えると思うの。
…ほらね、やっぱり。
私とオッパの集合場所に来たのは、
『てて』
th「ん、Aちゃん。可愛いA、僕だけのA。」
なんでだろうね、テテといると1mmの不安も罪悪感もない。
この世界には私たちしかいないんじゃないかってくらい、目の前の貴方しか見えないの。
『てて、てて……ふふ、ててだ』
th「なあに？僕の偽物でもいるの？」
『んー？てて、』
th「お話聞いてないでしょ、可愛いね」
噛み合ってないこの会話も、他の誰とだってすることのできない2人だけの特別。
『なんでここってわかったの？』
th「ん〜好きだから？」
『魔法かぁ、』
その笑顔が、すごく好き。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 864人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てこのてこん(プロフ) - 更新大変だと思いますが頑張ってください🥲 (2023年4月8日 15時) (
レス) @page20 id: 46c510bf24 (このIDを非表示/違反報告)
honosuke2(プロフ) - どっちかの闇堕ちかな？頑張ってください (2022年10月7日 14時) (レス) id: 7132915b11 (このIDを非表示/違反報告)
mj(プロフ) - んんんんん迷うけどテヒョン闇落ちend見たいです😳😳 (2022年8月11日 11時) (レス) @page18 id: bc6d49a888 (このIDを非表示/違反報告)
しょこ(プロフ) - 最高です！！！！！😭😭❤️ (2022年3月11日 20時) (レス) @page11 id: 0d26629009 (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - いつもこの作品を読ませて頂き、楽しませて頂いてる私にとっては少し複雑なのですが😣るる様の懐の深さがすごすぎます🥺るる様のペースで構いませんので、これからも応援しています。 (2022年2月4日 1時) (レス) @page6 id: 35163f129d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：rr_jk1 | 作成日時：2022年1月28日 0時
