ペットとめんへらアイドル【jk×th】

part.2 ページ2

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『ね、私おにーさんになら抱かれ……うわっ、！』


「誰が病人なんて抱くわけ。あんた絶対熱あるよ。

早くお風呂入ってきて。」



家に案内されたからてっきりすぐに抱かれるのかと思ったのに、タオルを投げられてお風呂場に押し込まれた。

それにしてもおっきいおうち。
お兄さんまだ若いのに、すごいなあ。

御曹司？それとも若手社長？
どれにせよいい男に拾われちゃった♡



私がシャワーを浴びてる間に浴槽にはお湯が溜まってて、ありがたく浸かる。
確かに、熱あるかも…。


フラフラする。



『おにーさーん！私着替えとかないんだけどー！』


基本的に私が持ち歩くのは、スマホと財布だけ。
必要なものは、”ハウス” で揃えてもらうもん。


「あー、俺の服とかそこにもあるから適当にサイズ合うやつ着て。」




……でけぇんだけど。
Tシャツが私のワンピースのサイズなんですけど。


でも、普通に寒いしおっきいロンティーとズボンを無理やり私のウエストに縛って履いた。



『ね、おにーさん私お腹すいた』


「んー、冷蔵庫のやつ適当に食べて。」


『私、しんどいなあ、くらくらするなあ…』




なーんて、嘘だけど……っていいたいとこだけどほんとなんだわ。
正直、立ってるだけで息上がってくるし。



「はあ…めんどくさ」


『んふ、おにーさんだいすき』



って、おにーさん超イケメンじゃん…。
外ではマスクしてたし、すぐにお風呂に入らされたから気づかなかったけどすっごいイケメン。



『おにーさん、お金持ちだし顔もかっこいいね！

いい男にひろわれたかも！』


「それ、本人に直接言っちゃうわけ？(笑)

だいたい拾ってないけど。
風邪治ったら出てってね」



とか言いながらちゃんとお世話してくれてるし。
美味しそうな匂いもしてきた。



『いただきます…。ん！おいひい…！』



病人の私が食べやすいように、あったかいうどんを作ってくれた。
私の今までの飼い主様は熱なんて気にかけてくれなかったよ。



「あんた、名前と歳は？」

『名前は……ルナで、歳は……21』

「ほんとは？」

『Aで歳は19、デス…』



バレるのはや。
今までは、バレそうでもうまく誤魔化してきたけど、おにーさんの前ならなんでもいいや。


熱のせいかもしれないけど、たぶん今ばかになってるとおもう。








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