さんじゅうなな。 ページ38
無一郎side
僕が柱になって少し経った時、新人の隊士二人組と任務をする機会があった。
別に僕一人でなんとかなるし、移動中に彼らは世間話で盛り上がっていたから正直イライラしていた。
だが、彼らの口からとんでもないことを聞いてしまったのだ。
「そういえば鬼殺隊のAって知ってる?この前任務で一緒だったんだけどさ、アレ本当だったんだよ!」
絶対Aのことだ。
でもアレってなんだろう。
「あの噂のことか!?まさかお前も…」
「ああ。鬼はすぐ現れるし、しかもAさんばかり狙って攻撃するんだ。噂通りだよ。」
無「……ねぇ。」
「「はいいいいい!!!」」
無「それどういうこと?詳しく教えて。」
聞くところによると、Aと一緒にいると必ず鬼に会う。しかも鬼はAばかり狙う。明らかに不自然だという噂が広まっているらしい。
それから僕は鬼を斬って斬って斬りまくって、ありとあらゆる死 にかけの鬼達にAについて何か知らないかと聞いた。
話が通じない奴ばかりでなかなか有力な手がかりを掴むのは難しかったが、彼女の事を想って鬼を斬り続けた。
そんな調査をするうちに分かった。
無惨がAを好いている。
彼女を鬼にするために狙っていると。
このままだと彼女が危ない。
一人でいる時に無惨と出くわしたら敵うはずないのだから。
だから僕は柱の皆に相談して決めたんだ。
“Aを閉じこめよう”、ってね。
ラッキーパーソン
蜜璃
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作者名:りお | 作成日時:2020年4月9日 20時