じゅうきゅう。 ページ20
分からない。
何故無一郎くんは私を好いてくれているのか。
何故無一郎くんは優しくしてくれるのか。
布団に入ったはいいものの、そんな疑問が頭から離れず悶々と考えていた。
普通に考えて、初めて会った私にこんなに優しくしてくれるのはおかしい。
たぶん。たぶんだけど。
無一郎くんとは以前どこかで会った事があるのではないだろうか。
だが思い当たる節は1つもない。
『聞いてみようかなぁ……。』
気になってはいたが本人に聞いたことはなかった。
でも気になるものは気になるのだ。
月明かりの中、意を決して無一郎くんの部屋へ向かった。
___コンコンコン
『無一郎くん…?起きてますか……?』
無「A…?いいよ入って。」
『失礼します』
初めて入る無一郎くんの部屋は丁寧に整頓されていて落ち着いていた。
無「どうしたの。こんな時間に。」
聞きたいことがある、と素直に答えると無一郎くんは首をかしげて私を見つめた。
『どうして無一郎くんは私の事をこんなに大切にしてくれてるのかなって。』
少しの沈黙。
彼は目を見開いたがすぐに優しい顔になって私の頭を撫でた。
無「うーーん。どこから話そうかなぁ。
僕とAはね___、!?」
その言葉は遮られた。
突如部屋の外から聞こえた音によって。否、襖の向こうから聞こえてきた音によって。
襖 の 奥 に 何 か が い る
無一郎くんがその音に近づき襖を勢いよく開ける。
そこにいたのは_____
ラッキーパーソン
蜜璃
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作者名:りお | 作成日時:2020年4月9日 20時