じゅうご。 ページ16
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「奴の消息は掴んだか。」
「鬼殺隊のAの事でしょうか。」
その通りだ。
と部下に頷く。
「居場所は把握できております。
ただ…
霞柱の時透無一郎が常に見張っているため我々もそう簡単に手が出せない状態であります。」
柱?
厄介なことになってしまった。
「…一つお聞き申し上げたいのですが。」
「なんだ。言ってみろ。」
「何故あのような普通の隊士に目をつけたのですか?これといった特別な要素は見当たりませんが。」
そう思われるのは当然だ。
数年前に街を歩いていたとき、小さな少女に声をかけられた。
___母親が見つからない。どこかで見かけなかったかと。
私が何者かなんて知らないその少女の必死で純粋な瞳に___
___惚れてしまった。
それから鬼殺隊になったその少女の姿を見かけてますます気に入った。
そして決めた。
必ずAを手に入れると。
「…本能だ。とにかく私は一度手に入れたいと思ったものは絶対に逃がさない。相手が柱だろうが関係ない。」
「!…ですがっ、!!」
「私に反論するのか?
私に生かされている以上命を懸けてでも戦え。」
「…仰せのままに。
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“無惨様”______。」
ひれ伏す部下達に恍惚の笑みを浮かべた。
霞柱に閉じ込められているなら奪えばいい。そして私がAを閉じ込める。
それだけだ。
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作者名:りお | 作成日時:2020年4月9日 20時