29 ページ30
今ここに来ちゃいけなかったみたい。
久しぶりに来たのにお見舞い。
聞こえちゃったよ。
唯「付き合ってくれるの?」
隼「もちろん笑よろしくな」
あ、付き合ったんだ。
付き合っちゃったんだ。
もう私の出る幕ないんだね。
「もう終わりだね…」
小さい声で呟いたこの言葉は
誰にも聞こえないで
消えていった。
そして、病室に入ることなく、
私は帰った。
家に帰ると、涙が止まらなくて、
心が潰れそうなくらい痛くて、
本当に私はいないんだって。
何回も思ってきたことなのに。
隼は私の人じゃないんだ。
もう、忘れるね。
隼と過ごした日々を。
ううん。
忘れるんじゃない。
楽しい夢物語にするんだ。
長かった夢。
それで終わろう。
手に取った隼と2人で写っている写真は
私の涙とともに引き出しの中に
消えていった。
「ばいばい。隼。」
73人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くろき - 面白いです!更新楽しみに待ってます! (2018年4月6日 17時) (レス) id: dfbb4dddc9 (このIDを非表示/違反報告)
数寄 玲於 - 主人公の切なさがひしひしと伝わってきます。隼君早く思い出して! (2018年3月1日 17時) (レス) id: ac36571321 (このIDを非表示/違反報告)
ジェネファン - 面白いですね!更新待ってます* (2018年3月1日 0時) (レス) id: b41e986af5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:M.M.S.R | 作成日時:2018年2月13日 21時