第27話 ページ28
セ「なぁ、、るい、、」
どうしよう。今逃げても確実に捕まる。
でも、逃げなきゃ。じゃないとまた千羅に迷惑が、、
セ「なに考えてん。千羅の目、見てぇな。」
「っ、、む、り、、」
セ「千羅、なんかした?嫌なことしてもーた?」
「えっ、ちがっ、、、!」
寂しそうな苦しそうな声を出すからつい、千羅の顔を見てしまった。
しまった。そう思ったときにはもう遅くて。
隠してた気持ちが一気に溢れて涙が止まらなくなる。
泣きたくないのに。迷惑かけたくないのに。
「ぅぁっ、、、、」
セ「あー、泣かんといてぇな、、」
「ちがっ、、これは、、っ」
千羅は自分の袖で私の涙を拭うといつもの柔らかい笑顔を見せた。
あぁ、その笑顔好きだなぁ、、、
セ「なぁ、るい。俺のとなりに戻ってきて?」
「ダメっ、だよ、、私がいたら、幸せになれない!」
セ「俺はるいがおらん方が幸せになられんよ。」
「っえ、、?」
千羅は私の目を真っ直ぐ見て言う。
私がいない方が幸せになれない、、?なんで、、?
だって、私は千羅に迷惑かけちゃうし
それに、、、
セ「千羅はるいがおるから笑えるし、幸せやなって思うんやで?やからさ、俺のとなりに戻ってきてぇな。、、彼女として。」
「っぇ、、い、いいの、、?私なんかでいいの、、?」
セ「るいじゃないとあかんの。だから、な?」
「っ、、はい、!」
叶わないと思ってた。好きの気持ちは心の奥底に隠して。
隣にいれるだけで幸せだから、なんて思ってた。
でもやっぱり両想いのほうがもっと幸せだね、千羅。
セ「なぁ、るい。キス、してえぇ?」
「っう、ん、、」
私たちはどちらからともなく唇を重ねた。
短くてかわいらしいリップ音が鳴る。
涙のせいか、キスは少ししょっぱくて。でも甘くて。
心がぽかぽかと温かくなるのを感じた。
「ねぇ、千羅。幸せだねっ、、」
せ「ふふっ、そーやな。、みんなのとこ戻ろうーか。」
「えっ?」
どうやら私のことを探してくれていたのは千羅だけじゃないらしい。
まふくんもそらるさんも、うらたもさかたんも、まーしーも探していてくれた、と。
私は周りの人に恵まれて幸せだなぁ、、、
私たちは手を繋いでみんなのところへ戻った。
作者です。
ついに、、、!ついに、、、!!!
次回、、、最終話です!!!!
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2022年6月6日 16時) (レス) @page35 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
みー - めっちゃ面白いです!更新応援しています!アーヤも頑張れ! (2021年1月19日 23時) (レス) id: 303779535f (このIDを非表示/違反報告)
恵比寿寄りの目黒(プロフ) - 絶対伸びますやん!←可愛ええセンラさん見れて良かったです!応援してます!(*´∇`)ノ ではでは〜 (2021年1月10日 21時) (レス) id: d60f899e7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千ヶ原 | 作成日時:2021年1月6日 9時