優しい左手を繋ぐ ページ7
あの後
ジミンくんが忘れ物したなんて嘘に騙された振りをしながら教室へ戻り
図書館で勉強をした
帰り道
「1人で帰れるから大丈夫！！」って言う私に
JM「暗くなってきたし、僕が送りたいから。黙って送られてて？」
そう言われてしまったら、返事は１つしかない
「うん、送られてあげる……」
JM「ありがとう」
そう言って左手を差し出す
「転ばないよ？」
JM「僕の左手が寂しいって言うからAちゃんの右手貸して？」
「手は話さないよ？」
JM「そこはさ〜黙って手を出すもんなの///」
きっと耳が真っ赤になってるんだろうな
差し出した手をブラブラさせて
JM「早く！！もう繋いであげないよ？」
「繋いでってお願いしてないもん！！」
JM「いいの〜？」
ジミンくんの手を見つめて
「かわいそうだから…繋いであげる//」
JM「最初から素直に繋がれなよ」
握った手をギュとすると
JM「ん？どうした？」
「ジミンくんって、女の子に慣れてるの？その……他の子にも……」
JM「しないよ。僕が手を繋ぎたいのはAちゃんだけ。優しいのもAちゃんだけ」
「…………」
JM「自分で聞いたのに照れてるの？」
「ち、ちが……////」
JM「可愛いね、ホントちゃんと僕の事見てくれてるの？見てたら分かるはずなんだけどなぁ〜」
「なにが？」
JM「優しくするのも一緒にいたいのもAちゃんだけだって事//」
「ジミンくんは誰にでも優しいでしょ？」
JM「そうかなぁ？じゃ、これからはAちゃんにだけ優しくする」
私の顔を覗き込んで
JM「意味分かる？」
「………たぶん、分かると、思うんですけど……」
JM「本当かなぁ？ほら、お母さん待ってるでしょ？行こう」
歩き出したジミンくんの隣で
"この人を好きになりたい。きっと好きになる"
そう思った。。。
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作者名：moca | 作成日時：2019年3月29日 18時
