８８話 ページ6
その後に対峙したやたら語尾にぬをつける暗殺者はカルマが片付けた
片付いたあとの顔はなんとも楽しそうでした。
「ときめいちゃった？」
「バカでしょ」
それよりも、問題がある。
手持ちのノートパソコンに視線を落としていたが、騒がしさに顔をあげた。
「…やっぱり…これはちょっと…」
目の前に顔を赤くした渚くんがいる。きている服は…うん。なんか…似合ってるごめん。
6階のテラス・ラウンジは、クラブのような空間だった。そういう場所にはよくゴロツキがいるでしょ？
でもここは男子にチェックが厳しく、女子だけで7階の扉を護る警備員をどうにかしなくちゃならない。
流石に心配…とのことで、渚くんが投入された。
女装させられて。
不運な彼を尻目に辺りを見渡す。
まぁ、でも。こういう所は。
慣れてる。
「カエデ」
キョロキョロと辺りを見渡す隣のカエデに声をかける。不思議そうにこちらをみた。
「下見、カエデ達でお願いね。」
「詩乃は？」
「私は“人”をどうにかする」
「？…気をつけてね」
片手を上げ、皆によろしくと呟く。
おそらくこういう所の警備員さんは一人か二人。そうそう多くは置かないだろう。
頃合いの男の人を見つけ、ある人に目をつける。サングラスを掛け目がチカチカするような服を着た大人の男の人だ。
手には多分お酒だろう。フゥｯ、と息をはき笑顔を貼り付けた。ツカツカとその人に近づき、服の裾を引っ張る
「あ？」
「ねぇ、お兄さん。暇？」
男の人が好きそうな、そんな声を出す。
普段の私からして考えられないから吐き気がした。
「お話しよ。私と」
認めたくないが、私の母の譲りだ。前に「男は甘えるのに弱い」とか何とか言ってたし。
母の仕事を見る限りこう言う大人の扱いには慣れてしまった。別にいつもこんなことしてる訳じゃない。
でも、時間がないんだ。
ニヤニヤと私を見下す視線に気づかれぬよう溜息をこぼした。
ラッキーアイテム
革ベルト
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まる - すごい面白くて、一気読みしてしまいました…更新、待ってるので！頑張って下さい！！ (2019年7月20日 23時) (
レス) id: 0eeafb4439 (このIDを非表示/違反報告)
チグリジア(プロフ) - この話面白くて最初から最後まで一気に見ました。もう更新しないんですか？更新してくれることを願っています。 (2019年1月13日 5時) (レス) id: 803975c8a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - これで終わりなんですか？ (2018年10月20日 13時) (レス) id: 45c54546c1 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き - 更新待ってます。すごく面白かったので。頑張って下さい。 (2015年8月24日 18時) (レス) id: 6ef66edffc (このIDを非表示/違反報告)
月城*信乃 - はじめまして&あけましておめでとうございます。更新頑張ってください、応援しています(´∀`)Vv (2015年1月4日 20時) (レス) id: faedc93b10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こう | 作成日時：2014年7月6日 15時
