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86話 貴方 ページ3

長い長い廊下を歩く。


硝子の奥に見える海は真っ暗で、この先の不安も募らせていくような感じだ。


みんな、すれ違う人を警戒しながら歩く
すごい顔だとか、気にしないしツッコまない。



まぁ、でも

あっちもトラブルは避けたい様子。
目も合わせない。なんだったら真正面から見てやろうか


「全員敵かと思ってたけど、これなら最上階まですんなり行けそうだね、仮に何かあっても、前衛の烏間先生が見つけてくれるし」



ニコッと笑いながら言うのはカエデちゃん



私は曖昧に返事をして、前を向いたとき


寺坂くんたちが烏間先生の前にでた。


そして、その前の通路からタイミングよく来たのは口笛をふく客……?だった。


「寺坂くん!そいつ危ない!!」



不意に大声を出した不破さん。


えっ、とさっきの口笛の人を見た瞬間

かばった烏間先生が、煙に包まれた



やっぱり、敵なんだ。


「おじさん、ホテルで最初にサービスドリンク配った人でしょ?」



私は静かに不破さんの言葉を聞く。


なんだろう、嫌な予感がする。
もう嫌なことなんて巻き込まれてるけど、


なにか、なにかを見落としてる。



ふっと、誰かが膝をついた。

視界に入ったのは、苦しそうな表情の烏間先生だった。

「烏間先生!」




「俺特性の室内用麻酔ガスだ。」


私達を嘲笑いながら続ける帽子の奴に、キッと鋭い視線を送る。

すると、目があい、肩をすぼめた。




首を傾げ様子を見ていると、ボスに報告と言って翻す。

だが、身近にあった物を持ち、出口を塞ぐ私達に足止めさせられてしまった。





その後、フラフラな状態でも敵を蹴り落とした烏間先生に拍手したのは云うでもない。




烏間先生は、やはり立つだけでもやっとの状態だ。


不安だ。


眉を寄せ、ギュウと拳を握っていると上から温もりが私の手に重なった。


ギョッとしながら隣をみると、ニヒルに笑いながら手を握るカルマの姿があった。


「か、カルマ…」


不安げに呟くと、握ってるなに力が入る、


まるで、安心させるかのように。




取り敢えずその温もりが、自然と心を落ち着かせた。

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設定タグ:暗殺教室 , 原作沿い?   
作品ジャンル:アニメ
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まる - すごい面白くて、一気読みしてしまいました…更新、待ってるので!頑張って下さい!! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 0eeafb4439 (このIDを非表示/違反報告)
チグリジア(プロフ) - この話面白くて最初から最後まで一気に見ました。もう更新しないんですか?更新してくれることを願っています。 (2019年1月13日 5時) (レス) id: 803975c8a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - これで終わりなんですか? (2018年10月20日 13時) (レス) id: 45c54546c1 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き - 更新待ってます。すごく面白かったので。頑張って下さい。 (2015年8月24日 18時) (レス) id: 6ef66edffc (このIDを非表示/違反報告)
月城*信乃 - はじめまして&あけましておめでとうございます。更新頑張ってください、応援しています(´∀`)Vv (2015年1月4日 20時) (レス) id: faedc93b10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こう | 作成日時:2014年7月6日 15時

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