snowman医師たちのシェアハウス２

救命 ページ17

康二side









あと２分









あと２分病院まで持ちこたえてくれたら・・・








康二「大丈夫やで、舘さん、俺が助けるからな」









走る車両の中で俺はエコーでの所見を照くんに伝えた









心座礁による心タンポナーデが見られるものの、








先ほどの事故現場で器材を使ってしまったため病院まで









くそっ・・・・・・









康二「頼む・・・」









救急隊員「もう着きます！止まりますよ！」









ついた・・









康二「舘さん、ついたで！！」









扉があいた









照「舘さん！！わかる？病院だよ、頑張ったね！！」









康二「照君・・」







照「康二、頑張ったね、ありがとう！」









ようやくくぐれたこの扉







すごく近い距離だったのにここまでがとても長く感じられた









そのまま舘さんは処置室に入った









照「康二、人が足りてない、お前も入って」








康二「うん」









俺が救命に・・・








少し不安で下を向いた









照「大丈夫、お前も現場でしっかりた戦ってきたろ？




　 康二だからお願いしてるの。大丈夫お前は一人前の医者なんだから」









康二「うん」









周りに聞こえるんじゃないかという今までにない胸の鼓動を抑えようと









戦いながら、俺は救命の処置室に入っていった









そこには









応援に呼ばれていた循環呼吸器科の阿部ちゃんもいた









阿部ちゃんは奥の別の患者の治療に当たっていたが









こちらをちらりと見た









気になる、本当ならこちらに来たい気持ちを抑えているのだろう









照「うん、状況変わってないね、心拍数も微弱だけど戻ってる




　 まずたまった血液抜いていこうか」









さすが場数を踏んだ救命医









てきぱきと指示を出していく









照「康二、ラインもう一本足してくれる？」









康二「はい」







照「・・・よしっ・・エコー！確認するねー」









もう終わったん？









照「うん・・・うん・・・うん・・よしっ大丈夫！」







早い・・・









照「アドレナリン」






康二「了解」






こんなにも早いと思っていたが治療時間は気づけば１時間が立とうとしていた









照「あとは傷口の縫合と固定で大丈夫。心拍数も呼吸も安定してきたし」

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