snowman医師たちのシェアハウス２

救命 ページ12

涼太side





今手当をしている女性の指が動いた









指をさしているみたいだ









その指の先に何があるのか、俺は落下した天井や網棚の奥下を覗いてみた









そこには人がいた









しかもカバンに妊婦マークがついている








これは・・・









すぐさま隊員を呼んで救出をお願いした









だけど一刻を争う







涼太「翔太を呼ぼう」








照は頷き電話をしだした







照「翔太・・うん・・・うん・・・わからない・・




　救助を待ってるより早く診ないといけないかも・・・うん・・・」









照は電話しながらこちらにOKサインを出した







蓮「よかった」









照「翔太５分でつけるって」






恐らくヘリで来るのだろう









隊員「先生のほうの患者さんがもうすぐ救出できます」







照「わかりました」






照は移動ができるように器材などを搬送用にまとめ始めた





照「目黒、頭部はどんな？」







蓮「固定するから１分待って」





目黒は器材を固定し、ラップなどで保護を始めた









それもすぐに終わり、１人の救出のめどがたった







隊員「担架準備できてます、先生のタイミングでがれきを持ち上げます」








照「じゃあお願いします。」







隊員「１・２・３・・・引いてください！！」









ようやくがれきの下から１人が救出された









照「俺一旦外の医師に引継ぎしてくるわ」









涼太「わかった」









隊員「こちらの女性もあと１０分ほどで救出可能です」









蓮「よかった」






涼太「あちらの女性は？」






隊員「状況確認中ですのでまだなんとも」









涼太「目黒・・そこの隙間からあの人確認できるか？」







俺は今の女性から手を離せないため目黒に問いかけた









蓮「隙間に入り込んでぎりっすね」








目黒ははいつくばって隙間の中に入っていった








隊員「ちょっと！・・危険です！」







蓮「すぐ出るんで。彼女の状態だけでも確認しないと」









俺は自分の患者に挿管しながら目黒の状況報告を聞いた






蓮「入り込んで手を伸ばしたら届くわ。頭がこっち側を向いてる




　お腹をかばって横向きにこちらを向いてる。意識はないね・・呼吸も




ほぼないけど・・・・・胎児心拍はあるよ！！！」







いつのまに持って行ったのか、目黒連はあの中でエコーまで通していた

救命→←救命

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す