十話 ページ10
“下手くそ”
“個性に着られてる”
“シロート”
今までずっと絵を描き続けてきた。
人生を絵画に捧げたといっても過言ではないだろう。
しかし……。
さすがの私もバッシングだらけの今までの絵描き人生、もう続けたいとは思わなかった。
廃れたこの部の消失だって、必然だったんだ。
もう潮時なんじゃないか。
「認めるよわたし」
「才能無いし、辞めるよ」
「絵描くの」
最後の二言目ぐらいから、室内がしんと静まった気がした。二人にも聞こえていることを良い事に、続けて言う。
「迷惑かけるのももうやめるね」
「そうだ、その紙顧問に渡してくるから返し」
「無理」
無表情で私を睨みつけるかっちゃん。
出久んは彼の後ろに隠れて様子を窺っていた。
「でもお前には呆れたわ、所詮没個性の持ち主か」
淡々と話すかっちゃんに反抗する。
「だって仕方ないじゃん！もう意味ないし！元々やめとくべきだったんだ」
「その程度だったんだな。Aの絵に対する情熱は」
「あれだけ下手くそなくせにじゃあなんで今まで続けてきたんだよ、それこそ意味ねえじゃん」
「ま、別に……勝手にしろよ、俺が口出すことじゃねえしな」
立ち尽くす私を放って去った二人の幼なじみ。ネコさんはいつのまにかキャンパスに戻っていた。
「(……どうすればいいの)」
私は……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ヒロアカ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
爆豪緑茶＠僕アカ(プロフ) - 鍵話さん» コメントありがとうございます！まだまだ改善点が見受けられますが、褒めてくれて嬉しいです(*^^*)そうなんですか!?今度遊びに行かせてください|ω・`)わかります、結構思い切りがあるキャラが多いので爽やかな感じがして楽しいです(^^♪ありがとうございました！ (2015年3月14日 10時) (
レス) id: a57d88f4d5 (このIDを非表示/違反報告)
鍵話(プロフ) - 中編でこのストーリー…すごいですね！ ヒロアカ、いいですよね。私も書き始めたんですが、読んでても書いてても爽快感があふれる作品ですよね。 (2015年2月8日 18時) (レス) id: 76aa89a760 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - いえいえ♪なんか恥ずかしいね（＾v＾） (2014年12月28日 18時) (レス) id: 51504552ac (このIDを非表示/違反報告)
爆豪緑茶＠僕アカ(プロフ) - 時雨さん» ほんとう！？良かった！私も時雨ちゃん好きだよ、いつもありがとう('∀`) (2014年12月28日 11時) (レス) id: a57d88f4d5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 二日でもすっごく面白いよ！！私爆ちゃんの書いた夢主ちゃん大好きなんだ！！あ、爆ちゃんもダヨ☆（（ (2014年12月28日 10時) (レス) id: 51504552ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：爆豪緑茶@僕アカ | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/mylist
作成日時：2014年12月27日 20時
