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瞬間突き刺さる視線、視線、視線。

居心地が悪くて爆豪くんに隠れようと半身翻せば、鬼龍院さんが泣きながら私を突き飛ばし、爆豪くんに抱きついた。

「わっ」
「Aさん!」

よろけて転びそうになって目を瞑ると、緑谷くんが何か言って暖かいものが私を包んだ。見上げると緑谷くんの顔。

あれ、私抱えられてる。

遅くもそう判断した直後、無性に恥ずかしくなって激しく謝りながら彼の元を離れた。

「ぼ僕こそゴメン、なんか……」
「そんな全然です、ありがとう緑谷くん」

「デクてめぇ……」

「ふぇえ、かつきぃ!聞いてよう……」
「あ?」

爆豪くんが何か唸ったあと、あの鬼龍院さんが凄い声で事のあらましを語り出した。

要約するとこういうことである。


・爆豪くんと緑谷くんと仲がいいからっていうのを理由にして、
・Aに水をかけられて叩かれた
・つらいよみんな助けて



まあそれを聞いて当然私は泣きそうになるわけで。
だって爆豪くんってば、鬼龍院さんと付き合ってるって噂が流れるほど仲が良いらしいから。証拠もないし、あったとしても鬼龍院さんを信じるんだろうなあ。

余程酷い顔をしていたのか、緑谷くんが笑って囁いてくれる。

「……かっちゃんはね、ああ見えても」
「……ちゃんと、見抜いてるから」
「へ?」


「かつき……いま、なんて言ったの……?」

「俺には関係無えっつってんだよ」

鬼龍院さんを乱暴に引き剥がす爆豪くん。あぁ、あんなことしたら……。

「勝手にやっとけや、てめえらだけでよ」



……あれ、あれ。






「だって僕ら、友達でしょ?」






また、涙がこぼれた。

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りゅいりゅい - この小説ってこれでおわりなんですか??続き読みたかった! (2015年11月6日 20時) (レス) id: 49c5647ae9 (このIDを非表示/違反報告)
爆豪緑茶@僕アカ(プロフ) - Rさん» そうなんですか!あの方の作品面白くて、小学生の頃は読み漁った記憶があります('∀`)中々ユーモアがあって読んでて楽しいですよね!コメントありがとうございます! (2015年4月1日 21時) (レス) id: 8c10557c6a (このIDを非表示/違反報告)
爆豪緑茶@僕アカ(プロフ) - まいにゃさん» ありがとうございます!そうですね、なんかデクさま中心になってしまいました(;'A`)次予定している中編はかっちゃんよりなので、目を通していただければ幸いです('∀`) (2015年4月1日 21時) (レス) id: 8c10557c6a (このIDを非表示/違反報告)
R - わ!ロアルド・●ールさんがかかれてて嬉しい!大ファンなんです。他も、台本書きじゃないことに好印象です! (2015年4月1日 19時) (レス) id: 32a8b5557f (このIDを非表示/違反報告)
まいにゃ - いつも読んでます!!面白いです!もっとかっちゃんと絡ませて欲しいと思いました!(●˙―˙●) (2015年3月22日 9時) (レス) id: cd5405aabd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:爆豪緑茶@僕アカ | 作者ホームページ:http://ulog.u.nosv.org/mylist  
作成日時:2015年3月19日 22時

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