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第百七話 ページ28

雅臣「一人で何してるの?帰ってこないとみんな心配してるよ」




雅にぃの優しい声に、少し心が落ち着く




貴方「心配...」


雅臣「そう、絵麻さんもいなくなって...みんな必死に探してるんだよ?」




少し落ち着いたつ思ったのに、絵麻さんと言う言葉を聞いたら心がまた暗くなった...





貴方「僕じゃなくて...絵麻さんを探してるんでしょ...?」


雅臣「え?」


貴方「僕なんか探してないっ!絵麻さんを探してるんでしょ?!僕なんて必要ないんでしょ?!ねぇ!!!僕はどうしたらいいの?自分が自分じゃないみたいでっ!絵麻さんを見たら、真っ黒い感情に支配されるみたいで、怖くてっ!!!」


雅臣「A...」




一度口に出した感情は止まらずに、心の中を支配していく





貴方「なのにっ...なのに、誰もわかってくれなくてっ...
一人で泣くことすら辛くて、涙も流せなくなって...
生きた心地がしないのっ!!僕なんて...僕なんて消えちゃえばいいんだっ...」





ケータイを握り締めながら叫ぶ、どうせ誰もわかってくれない
わかってる、わかってるけど...




貴方「もう、嫌なんだよ...皆を傷つけるのも...
絵麻さんを傷つけるのも....っ」


雅臣「A、ごめん
ちゃんと気づいてあげられなくて...」




雅にぃの謝る声が聞こえてくる、でも今はそんな言葉頭に入ってこない
ケータイをスピーカーにして置くと、靴を脱いで海に入った




貴方「冷たい...」




パシャパシャと踊るように水の中を歩いていると、砂に足を取られて思いっきりこける





雅臣「A?ちょ、何してるの?」


要「雅にぃ、ちょっと変わって!
A今どこにいるの?早まったことするんじゃないぞ!」




要にぃの焦った声が聞こえてくる
僕が死のうとしてるとでも思ってるのかな?
立ち上がり、水を吸って重くなったワンピースを絞る





貴方「もう少し深いとこにーー...」


?「ダメ...」





足を踏み出したら後ろから誰かに抱きしめられた

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黒狐 - 面白いです!無理しない程度に更新頑張った下さい!! (2015年8月26日 4時) (レス) id: 338c0d0462 (このIDを非表示/違反報告)
アミ - この後どうなるんだろう?気になりますね~主人公ちゃんはしあわせになれるのか?嫌、なって欲しいですね。更新するの待ってますね。 (2015年8月5日 2時) (レス) id: ef34a93066 (このIDを非表示/違反報告)
あややん(プロフ) - ドキドキが止まらない!スリル感溢れるストーリー展開ですね。ヒロインちゃんに幸せになってもらいたいです。 (2015年7月30日 20時) (レス) id: 49444c820f (このIDを非表示/違反報告)
ナギ - 作者さんがんばってくださいね!読んでいると涙が止まらない私夢主と同じだし両親事故で亡くなってるから夢主の気持ちがわかる。がんばって更新してくださいね! (2015年7月30日 19時) (レス) id: 136af5a260 (このIDを非表示/違反報告)
白桜奏多(プロフ) - 秋桜さん» ありがとうございます!頑張りますね(;´Д`) (2015年6月10日 7時) (レス) id: dc166f8f8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白桜奏多 | 作成日時:2015年2月9日 18時

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