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Aが認めているのは
Aが愛理が幸せになれると確信してるのは
心から愛していた桜井さんとの未来だけだ
愛理はタクシーに乗るとすぐに男を追ってしまった
良太郎「姉さん！！」
実の弟である良太郎も黙ってはいられない
唯一残された大切な家族
こんなこと許せないし
せめて愛理だけは幸せになって欲しいといつも思っていた
でも良太郎が着いた頃には時すでに遅し
愛理は既にいなかった
尾崎「覚悟って……まさか愛理さんアイツと婚約！？」
良太郎「え……」
三浦「馬鹿な！！そんなこと許せん！！」
口々とそう言葉を発する3人の声は
Aの耳には届いていない
どうしようもない怒りや不快感
そして悲しみや寂しさ、色んな気持ちが渦巻いている
そんな時
A「うっ……！！」
突然Aが胸あたりを抑えて苦しみ始めた
良太郎｢(もしかして…リュウタロス…！？)｣
良太郎の予想は的中
リュウタロス『Aちゃん、良太郎、僕そっちに行くよ？いいよね？』
2人に話しかけるリュウタロスの声は
いつもの声じゃない、怒った時の声
良太郎｢(このままじゃまた暴走してしまうかもしれない、とりあえず…Aを連れてかないと)｣
万が一暴走したら
間違いなく三浦と尾崎に見られてしまうだろう
というかもう見られてしまっているがこの一大事
あまり面倒なことは起こしたくない
苦しむAの腕を引っ張り
良太郎は急いでミルクディッパーへの道を引き返した
A「リュウタ、出てきちゃ…駄目だよ」
本当はAだって
あの男の顔を引っぱたくくらいのことはしたかった
なんか気に食わない
あんなの間違っている、そう言いたかったのに
口が、手が、足が、動かなかった
良太郎「リュウタロス、駄目だよそこにいて」
リュウタロス『なんで？だってお姉ちゃんが！』
この状況に怒っているリュウタロス
今すぐにでも愛理を連れ戻しに行きたい気持ちは
痛いほどわかる
A「助けて欲しい時…呼ぶって約束したでしょ……？」
リュウタロス『呼ぶ…？』
A「うん、だって…リュウタは私が困った時助けてくれるって言ってくれたから…」
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作者名：ぽちゃた | 作成日時：2022年6月26日 11時
