愛･ニード･侑 ページ40
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良太郎「……何これ」
戦闘を終え、侑斗と別れた良太郎は
いつも通りミルクディッパーに戻ってきた
だがいつも通りじゃない店に思わず困惑の声を上げる
目線の先には次々に差し押さえられていく店の家具
知らないスーツを着た男が沢山いて
ただの客ではないことはひと目でわかる
A「良太郎！」
良太郎の声に気がついたのか
Aがバタバタと珍しく慌てた素振りで駆け寄ってきた
そんなAの様子と
尾崎「良太郎くん！！」
三浦「お店が乗っ取られる！！」
Aと同じく慌てて良太郎に駆け寄ってきた
尾崎と三浦の話でますますただ事じゃない雰囲気がしてきた
良太郎「え！？なんでそんなこと…」
乗っ取られる、という言葉にただただ驚くしかない良太郎
自分がいない間になんでこんなことになっているのか…
これもまた自分の不運が原因なのか
困惑した様子の良太郎と
慌てているAと尾崎と三浦を見て
愛理「大丈夫よ、大したことないから」
店主の愛理はいつも通り優しく微笑みかけて
大したことないと言い切った
でもこんな状況で大したことないはずがない
三浦「いやいや、大したことですよ！」
ほわほわした愛理にツッコミを入れたあと
未だに困惑して状況を読み込めてない良太郎に
三浦が大まかに説明してくれた
三浦「愛理さん、知らないうちに借金の連帯保証人になってたみたいで…！」
良太郎「え！？A、そんなこと知ってた！？」
A「知らないよ！！だから今私もびっくりしてるの！！」
驚きの連続で
Aは慌てる気持ちと驚く気持ちが強すぎて
良太郎の肩を思いっきり掴んでぐわんぐわんと揺さぶる
良太郎「ちょっと〜…！！」
あわあわと慌てた様子で
のんびりしてる愛理に良太郎は急いで駆け寄った
Aもすぐそのあとに着いていく
借金の連帯保証人だなんて全然聞いてなかったし
いつもは良太郎が不運な目に遭うのだが
今回は愛理の不運だと思いたいくらいの話
全く理解が追いつかない
愛理に話を聞こうとした良太郎とAを止めて尾崎がヒソヒソ声で話をさらに追加。
尾崎「どう見ても胡散臭いというか、仕組まれたというか…」
尾崎の話を聞いて何故かなるほど…と心の中で納得してしまった
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作者名：ぽちゃた | 作成日時：2022年6月26日 11時
