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A｢好きなら好きってはっきり言ってよバカ！！｣
せっかくいい感じになっていたのに
やっぱりこうなるのか
素直になれずに照れ隠しをするAは
ポカポカと良太郎の肩を叩いた
良太郎｢だって…なんかちょっと恥ずかしいというか…｣
A｢それでもちゃんと言ってよ！｣
良太郎｢わかった、わかったからそんなにポカポカしないで｣
迷いに迷った末
ついに互いの気持ちを知ることが出来た良太郎とA
2人の未来はきっと同じ時間へと繋がっていることだろう
ずっと悲しそうな顔をしていたAの表情も
いつも通りの明るい表情に戻り
心の底から嬉しそうで、幸せそうだった
それはさておき
そんな2人をこっそりと見守っていた男がいた
デネブ｢Aが野上のことを好きだったなんてさっぱり知らなかった………｣
少し離れた所に
葉っぱのついた木の枝を4本くらい両手に持ち
ひっそりコソコソ話しながら
良太郎とAの顔を交互に見るデネブがいた
それなりに2人によく会うくせに全く気づいていなかったなんて
デネブらしいと言えばらしいところ
デネブ｢そっかぁ…だからAはあんなに野上のことを気にかけてたんだな｣
デネブ｢よかった、これで2人はずっと仲良しだ！｣
本人は上手く隠れているつもりでも
実際は全然上手く隠れていない
そもそもの話、デネブは勿論のこと
基本的にイマジンたちは存在感が強すぎる
もしもこれが昼間だったら1発でバレていたことだろう
デネブ｢侑斗もよかったな、最近元気のないAのことを心配してたみたいだし｣
Aの笑顔を見たあとに
パッと侑斗の方を見つめるデネブ
あっちを見たりこっちを見たりと忙しないデネブとは反対に
侑斗はただじっとAのことを見つめていた…と思いきや
デネブの言葉を聞いてどんな意味か理解した途端
表情を変え、眉間にグッと皺を寄せ口を尖らせた
侑斗｢ふざけんな！勝手な勘違いすんじゃねぇ！！｣
デネブ｢痛っ！｣
侑斗｢誰が誰の心配してるって？もう1回言ってみろ！！｣
デネブ｢だ、だって…侑斗、ここ最近ずっとAのことを追いかけてたし｣
侑斗｢追いかけてねぇよ！たまたまだ！！｣
デネブがうっかり口を滑らせて
結局いつものプロレス技が大炸裂
こっちもこっちで相変わらずだ
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作者名：ぽちゃた | 作成日時：2022年6月26日 11時
