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A｢あの…………顔が近いんですけど｣
イマジンとの戦いも終わり
ゼロライナーからデンライナーへと戻ってきたA
帰ってきてそうそうAの目の前には
これでもかとドアップになったオーナーの顔が
オーナー｢Aさん｣
A｢は、はい……｣
オーナー｢少し無茶が過ぎますよ｣
A｢それはもうたっぷりと良太郎に言われたので｣
オーナー｢貴方はイマジンに狙われているということをお忘れなく｣
A｢もしかして…怒ってます？｣
オーナー｢いいえ？全然｣
良太郎に怒られるのが1番嫌だと思っていたが
オーナーに怒られる方が1番嫌かもしれないと
Aは心の中で泣きべそをかいた
どっちも普段怒らないからこその謎の圧がある
モモタロス｢怒ってねぇって…どこからどう見たって怒ってんじゃねぇか｣
ウラタロス｢そりゃあんなことをすればね｣
キンタロス｢ゼロライナーが来なかったら間に合わへんかったな｣
リュウタロス｢別にあんなのいなくたって僕が助けるし！｣
モモタロス｢小僧になにができんだよ｣
リュウタロス｢モモタロスうるさい｣
自分が狙われていることも
死ぬと色々まずいことも充分わかっている
わかっているけれど
大事なものを守るためには何かを捨てなくちゃならない
ずっとそう思って生きてきたのだから
今更変わることなんてできなかった
A｢オーナー｣
A｢私は時間から切り離された存在って聞きました｣
オーナーの静かなお説教が終わったあと
覚悟を決めた顔で
ずっと聞きたかったことを聞き出すA
もしも可能性が少しでもあるなら……
A｢切り離された時間にいる家族のことは…｣
オーナー｢いつか会えるかもしれないし…会えないかも、しれないですねぇ｣
A｢かもしれない…｣
オーナー｢案外近くにいるかも、しれないですしね｣
A｢かもしれないのオンパレード｣
希望はあるかないのか
どっちなのかあやふやだった
あくまでオーナーの推測に過ぎないし
これで確定されたわけでもない
もしもこの先、会える日が来るのなら会ってみたい
A｢案外近くにいるかもしれない、か｣
A｢いつか…会えたらいいな｣
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作者名：ぽちゃた | 作成日時：2022年6月26日 11時
