君が望む未来 ページ3
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次々と家族を失い
トドメを刺されるかのように起きた母親の死により
長い年月の間自身の過去に関する記憶と
本当の名前を忘れていたA
過去へ飛んだイマジンを追う中で辿り着いた時間の中で
過去の時間で生きる兄と父の姿を目撃したAは
自身の記憶の鍵となる兄との交流の末
奇跡的に記憶を取り戻す
涙の別れの後に辿り着いた時間では母親に再会
再び自身の過去、そしてそこに隠された真実に触れることに
Aの生きた時間に隠された真実とは─
｢未来の数は星のように沢山ある｣
｢巡り巡って、偶然同じ星に辿り着くもの｣
Aの母も最初から全てを知っていたわけではない
ある人物から信じ難いことを聞いた身だった
Aが時間を守るために大事な存在であること
そしてAが生きる時間に隠された真実
全てが嘘のように思えたが
Aがこうして目の前に現れたことにより確信に変わった
｢Aの生きる時間もきっと同じようなもの｣
未来はいつも決まっているわけではない
星の数ほどある道の中から選ばれたひと握りの時間が
未来となって、その上を人々が生きる
Aが生きるAの人生という名の時間も同じもの
Aが自ら選び進んだ時間が"今"だ
しかし彼女が歩んできた時間は不思議なことに
彼女が自ら選んだものとはまた別のものが存在していた
目に見えるもの全てが真実とは限らないし
誰もが信じてる真実が必ずしも正しいとは限らない
｢記憶の核であるAは本来歩むはずだった時間から切り離されて｣
｢また別の全く違う時間を歩むことになった｣
Aにはまた別の時間…未来が、人生があった
それが一体どんなものだったのかは誰も知らない
A自身も、Aを産んだはずの母親も知らない
何故切り離されたのか、それすらも。
A｢え……待って、意味わかんないよ｣
A｢切り離された？違う時間？どういうこと｣
Aは確かに花嚴家に生まれた女の子で
この母親の腹の中から生まれた子供だ
Aは覚えてなくても無理はないが
母親にはAを産んだ時の記憶がある
淡々と真実を口にする母親とは対照的にAはただ呆然とした顔で母親の横顔を見つめ続け
やっと思い出したのに、それすらも…そんな思いが広がり始める
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作者名：ぽちゃた | 作成日時：2022年6月26日 11時
