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元からAとの間に
このイマジンのトドメを刺すのはAという約束をしていたモモタロス
しかしそれは相手がA自身だから許したのであり
ウラタロスが憑依してしまえば話は別だ
いつも何かと喧嘩している2人が普通に戦ってくれるはずもなく
ウラタロスはともかく、モモタロスが黙っていないだろう
これでは自分の手柄が奪われた感じがしてならない
｢この亀！！お前は引っ込んでろってんだよ！！｣
案の定突然出てきたウラタロスに対し
わーわー言い出し始めたモモタロス
どんな時間にいようと彼らは通常運転だ
｢ごちゃごちゃと……随分余裕そうだな記憶の核｣
モモタロスの言葉も
敵のイマジンの言葉も全て華麗にスルーしながら
武器を振り回す
｢女の子の体を使って怪我をさせたら大変だからね｣
｢さっさと終わらせたいってことだよ｣
Aに怪我をさせないようにと
普段は蹴りを主体に戦うはずが
武器だけを使って相手を追い詰めていく
｢さぁ、そろそろ決めようか｣
パスをかざしてトドメをさそうと
服のポケットから白いパスを引っ張り出す
しかしそこでAが待ったをかけた
A『ウラ！待って！！』
｢え？｣
A『今から私の言う通りにして欲しいの』
｢まさかとは思うけど……｣
A『そのまさか！ここでウラを選んだのはそのため』
｢嘘でしょ？それじゃあ僕のAちゃんへの配慮は水の泡？｣
イマジンそっちのけでヒソヒソと話し合う
Aとウラタロス
イマジンはその場に立ち尽くし
モモタロスも急に大人しくなり、その場にしゃがみ始めた
｢Aちゃんの頼みなら仕方ないか｣
｢それじゃあ行くよ｣
武器を使うかと思いきや
Aに憑依してから全くと言っていいほど使わなかった
蹴りを使いだした
｢お前、本当に人間か？｣
｢僕はお前と同じだけど一緒にされたくはないかな｣
A『私は正真正銘人間よ』
｢だってさ｣
言葉を発すると同時に綺麗に回し蹴りを決める
Aの体が丈夫すぎるのか憑依されているからなのか
今のところ体に痛みなどはない
｢おい良太郎、やっぱアイツの頑丈さはヤベェぞ｣
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作者名：ぽちゃた | 作成日時：2022年6月26日 11時
