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良太郎｢もしもし…？｣
A｢出た！！！！！！！！！！！！！！！｣
良太郎｢わっ、え、急に何？｣
A｢ごめんつい大声出しちゃった今のナシ｣
コールが３回鳴ったあとに聞こえた良太郎の声
繋がるかどうか不安だったAは
良太郎の声が聞こえた途端大声を上げて喜んだ
近所迷惑なのにも程がある
A｢良太郎、あのね｣
良太郎｢うん｣
A｢なんとなく私が何を言い出すかわかると思うんだけど…｣
良太郎｢過去に長時間いることでしょ？｣
A｢うっ…そう、そうなのそれなの｣
良太郎はたまに容赦なく言葉をぶつけてくる
当然本人に悪気というものはない
そしてたまに核心を突くようなことも口にする
その辺は姉の愛理も同じで姉弟揃ってそっくりな所だ
過去に長時間いることでしょ？と容赦なく言われたAは
さらに顔がやつれた
やっぱり完全にバレていた
A｢オーナーは何か言ってる？｣
良太郎｢早く戻って来ないと大変なことになるかもしれないって言ってた｣
A｢ですよね、わかってるんだけどさ…｣
何か言いたそうな話し方をするAの声を聞いて
色々察する良太郎
Aが長年想い続けていたことにはさっぱり気づかないのにこういう時だけは鋭い
A｢今、助けた男の子に連れられてミルクディッパーに来てるの｣
A｢それで…その男の子の妹が私と同じ記憶の核だったりして色々気になって｣
助けた男の子に連れられてミルクディッパーに来たこと
男の子の妹がこの世に1人しか存在しないはずの記憶の核であることと、イマジンにピンポイントで狙われていたこと
その他諸々の話を正直に良太郎に打ち明けたA
ミルクディッパーに来たこと自体はそこまで問題ではないのだが
良太郎が1番と言っていいほど気になったのは助けた男の子の妹が記憶の核であるということ
やっぱりあの兄妹はかつてのAとAの兄で間違いない
良太郎｢無事ならよかったよ、オーナーには今ハナさんが話をつけてくれてるから多分大丈夫だと思う｣
A｢ありがとう｣
良太郎｢怪我とかしてない？｣
電話越しに聞こえる幼馴染みの声
怪我はないかと気にかけてくれる優しい言葉を受け
Aは…
A｢ない！全然ない！｣
わかりやすくときめいた
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作者名：ぽちゃた | 作成日時：2022年6月8日 22時
