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時間を守るために戦う覚悟
自分の存在をかけて戦う覚悟
最悪の場合、自分が消えて
もう二度と大事な人と会えなくなってしまうかもしれない
色んな思いがグルグルと胸の中で鬩ぎ合う
戦うだとか、使命だとか、そんなものとは縁がなかった
それが今、全てが変わって
守りたいものばかりが増えていく
A｢(二度と失わない)｣
A｢(ハナちゃんに、姉さんに、侑斗に…)｣
次々と浮かんでくる
大事な人たちの姿
最初は大事なものなんて極わずかなものに限られていた
A｢(モモたちに…桜井さんに)｣
怖いものなんて何もない
失うものなんて何もない
だって最初から自分には何もないから
当たり前の存在ですら当たり前じゃない
そう信じてたはずなのに
信じていたものはただの幻想に過ぎなくて
勝手に忘れていただけだった
A｢(良太郎)｣
A｢(大事な人と会うために)｣
大事な人はいつでも1番そばにいた
自分の気持ちを言葉にするのはどうも苦手だった
嬉しいだとか、悲しいだとか、好きだとか、嫌いだとか
それでも今ならきっと全てを言える気がする
明日も、明後日も、ずっと先の未来でも
大事な人達に伝えていきたい
胸を張って自分の人生に誇りを持って生きていきたい
怖いものはたったひとつだけ大事な人達を失くすこと
大事な言葉も、記憶も、全てを抱いて前を向きたい
｢懲りずにここまで来たか、記憶の核｣
A｢懲りないのはそっちでしょ｣
病院内で向き合うイマジンとA
全ては過去を守るため
大事なものを失わないように
A｢私は……私たちはこの時間を守る｣
A｢もしその邪魔をするって言うのなら｣
専用のホルダーにつけていた武器を1つずつ外し
ゆっくりと繋げていく
記憶も、時間も、同じように繋がって
1つのかけがえのないものになる
どれか1個が欠けてしまえばもう二度と形を成すことはない
自分の存在よりも大事なものを守るためなら
こちらだって手段を選ばない
A｢殺される前に倒す｣
武器を構えて覚悟を決めた目で
イマジンのことを睨みつけるA
できることはかなり限られているが
やらずに後悔するよりは遥かにマシだ
A｢邪魔をしないで｣
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作者名：ぽちゃた | 作成日時：2022年6月8日 22時
