無個性でもヒーローになれる！２！ (ページ5)

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試合は一方的に轟君が押してるように見える。
出久はギリギリ防ぐのがやっとにもみえる。

それに出久は自分の個性のせいで轟君の攻撃に当たっていないのにすでにボロボロ。

轟君が氷(右)しか使っていないから会場内が寒い。
ここから見るに轟君の吐く意気が少し白いから彼自身も寒いはずなのに

『ホント、腹たつなぁ…』

過去にいろいろあったのは分かるけれど…
やってる事はエンデヴァーと一緒じゃんか。

【人を利用し証明する】

エンデヴァーは息子(轟君)を使って

轟君はクラスメイト(出久)を使って

世間に父親に、自分の事(力)を証明させてるだけ。

父親を否定しているくせに同じ事をしてるって気付いてない。

ボロボロになって尚、轟君へ真正面からぶつかって行く出久。

そこまでやってくる出久に轟君は少し理解できなさそうにしていた。

その時目の前の相手(出久)を見ていなかった轟君の世界(視界)に初めて出久がはいった。

緑「君の！力じゃないか‼」

その一言がトリガーだったかのように轟君が左を使った。

ようやく試合が始まった(・・・・)。
2人ともボロボロなのに笑顔でステージに立っている。

エンデヴァーが何かを叫んでいたが、その声も届いていない。

2人の拳がぶつかりそうになった時場内に爆風が起きた。

冷やされ続けた空気が瞬間的に熱されて空気の膨張が起きたのだろう。
吹っ飛ぶかと思った。

爆風によってできた砂埃によりステージが見えずらい。

砂埃が晴れていきようやく確認が取れた。

結果出久の場外負け。

ここまで必死になって頑張ったのにあの男はきっと無意識ではあるだろが轟君(クラスメイト)の心を助けるためにあの一試合を使った。

お人好しもここまでくるとバカだ。

あんなバカの側でヒーローになれたらどれだけ幸せなんだろう。