無個性でもヒーローになれる！２！ (ページ33)

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お茶子ちゃんが家に泊まりに来てから数日後の休日。
私は待ち合わせでファミレスにきていた。少し騒がしい席の隣に案内されてしまいガッカリしていたら隣は切島君と勝己君だった。

切「三毛縞‼1人か⁉助けてくれ‼爆豪の教え方じゃ無理だ‼」

爆「てめぇの理解力がねーだけだろ‼」

『とりあえずお店だから静かにしようよ』

そう注意するとすぐに口を閉ざした2人。相澤先生に鍛えられた結果だな。

『で、勉強してたんだ…数学か。私友達と待ち合わせてるから友達が来るまでならいいよ』

切「サンキュー‼まじ爆豪教えてくれんだけど教えてくれねーから」

『日本語おかしいよ』

切「いや、マジなんだって‼」

爆「普通に教えてんだろうが‼」

勝己君才能マンだから人に教えるくらいなんてことなさそうなのに

『…勝己君。ここ教えてくれない？』

爆「あ？４」

『答えじゃなくて…過程を』

爆「普通に計算すりゃでてくんだろ」

『理解した』

切「な？言った通りだろ？」

才能マン故にかわからない事がわからないからどうしたらいいのかわからないのか。ややこしい。

『切島君の今までの問題の答え見ていい？』

切「おう。このプリントでいいか？」

『うん。…あー切島君は似たような公式に躓くのとケアレスミスが多いな。問題文全部読むでしょ』

切「普通読むだろ」

『読むけどサラッとでいいよ。大切な文だけきちんと読んでたらこの文だとこの部分かな』

切「そこだけ⁉」

『ここだけ。これだけに集中ると式はこうなる』

切「めっちゃ単純」

『数学はこんなの多いよ。切島君は文を簡略化できるようにしたらそれだけでも点数上がると思う。あとは数をこなして慣らし、本番慌てないようにすればケアレスミスも減ると思うよ』

切「なんかできる気がしてきた。サンキュー‼」

『どういたしまして。勝己君、コレを教えるといいます。勝己君の教え方は答えを教えてるだけだから勉強じゃないよ』

爆「わかりゃいいだろ‼」

『答えがわかっても解き方がわからないとテストじゃなんの意味もないよ。問題が同じわけじゃないんだから』

爆「…」

罰が悪そうな顔で視線をそらす勝己君。今気づいたの？意外と抜けてるな…

それから数十分間2人で切島君の勉強を見ていたら前方から迎えが来た。