無個性でもヒーローになれる！２！ (ページ23)

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体験3日目。今日はビッチ先生にされたメイクは昨日より気合が入っていた。
理由は昨日の焦凍の帰り際の言葉。

轟「なぁ、ずっと気になってたんだが」

『なに？』

轟「今日の昼飯天ぷらでも食ったのか？今日一日中唇テカってたぞ。拭いた方がいいんじゃなーか？」

あの会話をビッチ先生が聞いていたらしくプライドが壊れたらしい。
ビッチ先生は私達に何を求めていたのだろうか…。

そして今日来るヒーローはベストジーニスト。
もう来ているらしく訓練が終わり次第昨日、エンデヴァーを通した部屋に行く事になり、向かっている。

『失礼しま…した』

烏「帰るな」

いや、なんかデジャヴ感ある光景が…

『失礼します。…爆豪君、なんでまた拘束されてるの』

爆「ん゛～‼」

ジ「失礼。彼は今教育中でね…本来ならもう少し“矯正”出来ていたはずなんだが…なかなか頑固でね」

『死んでも無理かと』

爆「ん゛ん゛～‼」

爆豪君がこれで今日は何をするのかな…座学？

烏「本来は昨日のようにパトロールをしてもらうはずだったがベストジーニストの希望で彼の矯正プログラムになった…」

『それ私いります？』

ジ「君の訓練メニューを見せてもらった。あれをプログラムに加える」

『私はいつも通りの訓練をしていればいいんですか？』

ジ「あぁ」

そうなると…爆豪君と組手する事になるのか。
この筋肉痛でバッキバキの体で。正直立って歩いてる自分を褒めたいくらいに身体中が痛い。中３初期を思い出す。

訓練場に着きやっと拘束を解かれた爆豪君。私は何も悪くないのにすごい睨みつけられている。

『爆豪君。怖いよ…拘束されてたのは私のせいじゃないよ』

爆「わぁっとるわ‼…チッ…おい、訓練メニューは」

昨日と同じ説明をし早速取り掛かる。
爆豪君のペースがなかなか早く昨日より早くバテそう

『爆豪君、もう少しゆっくり』

爆「あ？何で俺がテメェに合わせなきゃ何ねーんだよ」

『さっき説明したよね⁉』

喋ってるだけで体力使うのに…諦めて爆豪ペースについていこうとしたら爆豪君が気持ち、ほんの少しだけペースを落としてくれた。ツンデレかよ。

『ありがと…』

返事はもちろんなかった。

ベストジーニストから終了の合図が出されたのは１０週目が終わった時だった。

『死ぬ…』

爆「…」

あの爆豪君も疲労を隠せず息を整えるのに集中していた。
爆豪君もちゃんと人間してたんだね。

心で思ってたはずなのに何故か睨まれた。