無個性でもヒーローになれる！２！ (ページ19)

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そして職場体験当日。

『今日からよろしくお願いします‼“烏間先生”』

烏「あぁ。よろしく」

ビ「私もいるわよ‼」

『ビッチ先生によろしくしたら何されるかわからないんで』

ビ「お望みなら今してあげるわよ？」

烏「三毛縞さん案内しよう付いてきてくれ」

『はい‼』

ビ「ちょっ‼冗談よ‼冗談‼…置いてかないでよ烏間～‼」

おふざけが過ぎたビッチ先生を置いて体験中に使わせてもらう部屋に案内をしてもらう。
案内された部屋に入るとなかなか広くて何故か二段ベットがあった。

『二段ベット？前に誰か使ってたの？』

烏「いや、寮は別の場所にある」

ビ「あんたが体験中は私もここに泊まる事にしたのよ。こっちはヒーローみたいに何かあったらすぐに飛んで行けるわけじゃないからね。大事な生徒さん預かってるんだから安全は確保しないとね」

『ビッチ先生が安全じゃない可能性が…』

ビ「なんでよ‼」

だって絶対に長話とかで夜寝かせてくれなさそうだし…調子に乗ってキスとかもしてきそう

烏「もし何かあれば報告してくれ。担当を代える。荷物を置いたら訓練だ」

『はい‼』

初日の体験メニューは防衛省の人に混じってひたすら筋トレと対人戦をした。
控えめに言って死ぬかと思った。

ビ「明日からはそこまでにならなくていいはずよ」

『え？なんで？メニュー変わるの？』

ビ「メニューは一緒だと思うけど、時間が減るわ。明日からはプロヒーロー達が顔を見せに来るらしいから、アンタもその場に出すみたいよ」

『プロヒーロー…』

ビ「Aはヒーロー志望だもの。あんなむさい連中と筋トレバッカじゃヒーローについては何も学べないからね。烏間が手を回したのよ。何をするかはヒーロー次第だけど大体はパトロールでしょうね」

『私、超お得な体験場所に来たね』

普通なら同じヒーローから１週間みっちり見てもらうところ、複数のヒーローに見てもらえる。
密度は他の人よりやや怠るけれど、その代わり多くの選択肢(道)をもらえる。

『明日からか…明日は誰が来るんだろ…』

ビ「もう寝なさい。夜更かしは肌に良くないし、明日は少し早く起こすから」

『え、なんで…』

ビ「なんでもよ。ほら、ベットに入って…おやすみ」

『おやすみ…ビッチ先生…』

重い瞼に逆らう事せずに私は眠りに落ちた。