無個性でもヒーローになれる！２！ (ページ15)

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体育祭が終わってから初登校。

「み、三毛縞さん‼これ、よかったら読んでください‼それじゃぁ‼」

『え…』

こんな感じのやり取りをさっきから何回も繰り返している。
体育祭効果だな…コレはすごい。

『おはよー』

蛙「おはようAちゃん…その手に持っている大量のお手紙はどうしたのかしら」

芦「うわ‼何通あるの？それ‼」

切「スゲェ量だな…よくもってこれたなそれ」

『何かね、体育祭効果かな…行き道でいろんな人に読んでって渡されて…あ、八百万さん。よかったらだけど…紙袋的なの作ってくれないかな…手紙入れたい』

八「それくらいおやすい御用ですわ‼…できました‼このサイズで全部入るでしょうか？」

『うん‼ありがとう‼』

八百万さんに作ってもらった紙袋にもらった大量の手紙を入れていく。ざっと３０くらい？
体育祭すごい…

芦「ねぇねぇ‼一通くらい開けてみない⁉気になる‼ラブレターかもよ‼」

葉「ラブレター⁉見たい見たい‼」

『ラブレターって決まったわけじゃ…女の子からももらったし』

葉「それはそれ‼男子からももらったんでしょ‼可能性あるよ‼」

『求めてない…でもまぁ、どうせ読まなくちゃいけないし一通くらい…これでいいか』

芦「どれどれ…」

【三毛縞さんへ突然の手紙すみません。驚かせてしまったかもしれませんがどうしても僕の気持ちを聞いてもらいたくて書かせていただきました。僕は無個性です。それが原因で同級生からバカにされた事もあります。そんな個性が嫌で悪い事があれば全部個性のせいにしてきました。今年の雄英体育祭で貴方をみてとても恥ずかしい気持ちになり変わろうと決意しました。最初は躓くかもしれませんが、僕も貴方みたいなカッコイイ人になりたいと思ったので諦めずに頑張ろうと思います。キッカケをくれてありがとうございます。応援してます‼カッコいいヒーローになってくれるの待ってます‼貴方は僕の、僕達のヒーローです。】

葉「すっごい‼Aちゃんもうヒーローだ‼」

芦「ファンレターか‼この子変われるといいね‼」

『うん…こんな事思ってくれてる人がいるんだ…この人達に恥じない様なヒーローにならないと‼』

蛙「燃えてるわねAちゃん」

それからも自分の席へ行き、チャイムが鳴るまでもらった手紙を何通か読んでみた。
これだけ多くの人に応援してもらえる存在になって少し自分が誇らしくなった。