無個性でもヒーローになれる！２！ (ページ13)

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翌日。山で騒いで帰った後、家でも家族にもみくちゃにされいつ寝たのか覚えていない。

起きたのはまさかの夕方。

『…いつ寝たか知らないけど絶対に寝すぎだと思う。誰も起こしてくれなかったのか』

昨日疲れてたから気、使ってくれたのかな

リビングへ行っても誰もいなくて置き手紙が

【Aへ昨日疲れてたみたいだから起こさなかったんだけど…起きたら冷蔵庫にご飯入れてるから温めて食べてね。出かけるなら戸締りはしっかりとね。夕方にはお姉ちゃん帰ってくると思うけど…期待はしないほうがいいと思うわ】

『期待する前に夕方に起きちゃったよ…ご飯…パスタだ…でも今食べたら夕飯無理だな…何か他に…』

視界の片隅にあったゼリーを咥え、外に出る。
昨日皆から頼まれたサイン用に色紙を買いに行うためだ。

轟「お」

『お？轟君…病院から出てきたみたいだけど…昨日どこか怪我したの？』

轟「いや…お母さんに会いに…お前は？」

『そこのスーパーに色紙を買いに、あそこまとめ売りやすかったから』

そうか、轟君向き合えたんだ

轟「色紙？まとめってそんなに色紙どうすんだ？」

『あーサインをもらうため…ちなみに轟君には１０枚書いてもらう予定』

轟「俺？」

『うん。嫌だったら断っていいから‼』

轟「なんで俺のサインがいるんだ？」

『昨日、中学の時のクラスメイトに頼まれて…他にも何人か頼まないとなんだよ』

轟「そうか…こったもんは書けねーと思うけど」

『いいの？』

轟「お前には昨日世話になったしな」

『世話って…でもありがとう‼』

これで1番多かった轟君は問題ない。
色紙が無駄にならなくてすむ。

付いてきてくれようとした轟君にすぐだからと断りをいれてスーパーへ行き買い物を済ます。
明日で生活リズムを整えなければ学校でまずい事になりそうと判断し、決して近い訳ではない帰り道を走って帰る事にした。

『た、ただいま…』

姉「おかえり…え、何？マラソンでもしてきたの？昨日の今日でよくやるわ」

『ペース配分見誤った…』

おかげで夜ぐっすりでした。