無個性でもヒーローになれる！２！ (ページ2)

今日:20 hit、昨日:0 hit、合計:170,907 hit

４９ページ2

出久達の試合が終わった後、心操君に感想を言いに行きたかったけれど
これからも勝ち進めれば当たる人達の試合を見逃すわけにもいかず体育祭後に全力で探す事にした。

次の試合。瀬呂君対轟君。
轟君の規格外な氷の攻撃に瞬きする間に決着がつき、瀬呂君へのドンマイコールが会場に響き渡る。

次の試合も一瞬で決着がついた。
上鳴君対Ｂ組の塩崎さん。本当に瞬殺だった。

予想より早く私の番が回ってきそう。

次の試合。飯田君対唯一のサポート科の発目さん。
１０分間飯田君を使って自分の発明を紹介した発目さんが満足そうに自ら場外へ行き決着。

心操君の所へ行った方がよかったかもしれない。

そんな事を思いながら次は私の出番。

芦「案外早く出番きちゃったねー！」

『そうだね。負けないからね！』

芦「こっちのセリフ！」

マ《START‼》

芦「先手必勝‼」

『危な⁉』

無個性の私が勝つ為には肉体勝負が必須。武器を持ってない今は近づかないとダウンはもちろん場外にもできない…。

私を近づけさせないつもりなのはよくわかった。
でもね…“参った”って言わせて降参させても勝つんだよ？芦戸さん。

芦「ひっ‼…ま、参りました…」

ミ「っ‼芦戸さん降参‼三毛縞さん二回戦進出‼」

普通に生きてきたら殺気なんて無縁。しかも女の子だもん、ビックリしちゃって怖い思いもするよね。

マ《何が起きたんだー⁉有利だった芦戸いきなりの降参‼可愛い顔して実は三毛縞やべぇ奴⁉》

心操君の時にも似たようなこと言ってませんでした？

『芦戸さん。大丈夫？ごめんね』

芦「へ、平気だよ～…‼ちょっとびっくりしただけで…」

『‼芦戸さんすごいね…去勢でも普段通りにしようとできないのに…強いね』

芦「負かした相手に言う⁉…その芦戸さんってのなしなし‼負けた相手にそんな呼ばれ方なんか違うわ」

『じゃぁ三奈ちゃん。次の試合始まるからもどろ』

芦「…運んでほしいな～なんて…腰抜けた」

『…ちょっとごめんね』

腰抜かすほどだったのか…もし渚とかに殺気当てられてたら気を失ってそう。

腰を抜かしてしまった三奈ちゃんを抱えあげ退場する。

芦「イケメンかよぉ…姫抱きとかそうそうされることないよ」

『そう？でも俵担ぎはさすがにダメかと思って…それにこの方が安定してるし』

芦「その2択しかなかったんだ」

それ以外になんかあったかな。
あ、おんぶか…その発想はちょっと抜けてたな。