無個性でもヒーローになれる！２！ (ページ1)

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マ《色々やってきましたが‼結局これだぜガチンコ勝負‼》

明らかに先程までとは違う空気。
観客は熱気にあふれ、出場予定の選手は一気に気を引き締める。

一回戦。心操君と出久の戦い。

雄英体育祭にしてはとても地味な試合。だけど皆の心に残った試合。

心操君の言葉は無個性(私達)が常に思っていた事。
特に元E組(私達)のほとんどは誰よりも思ってたと思う。

個性がないだけで社会で生きずらい将来を約束され、そのハンデを補う為に入った椚ヶ丘(場所)でも落ちこぼれ扱いされた。

何度、“最初から恵まれた奴ら“に嫉妬したことか。

暗殺教室(あの環境)がなければ私達の中から敵(ヴィラン)になった人がいてもおかしくなかった。私だってなっていたかもしれなかった。

ヒーローに憧れていたのにたまに恐ろしくヒーローを憎みそうになった事もあった。

心操君だって、似たような感情を持った事あるだろう。
個性があればいいわけじゃない。

無個性からしたら“あるだけでいいじゃん”って思う気持ちもある。
けれど、個性によっては他人から恐れられたり馬鹿にされたりある。そんな人達を見てきた事もある。

心操君はきっと恐れられたりしたんだろう。あの個性なら敵向きだと言われたりしたんだろう。
想像しかできない。でもヒーローに憧れてる人にとってその言葉はどんなに傷つく言葉だろうか。

でも、心操君の個性はとてもヒーロー向きだ。
その証拠にプロヒーロー達が彼に注目してる。

“どんな個性もヒーロー向きで敵向き。どちらになるかは使う者しだい”

すぐに悪用を思いつくのはその人がそうゆう心を少しでもあるから。
人間、その心を持っていて当然。

だけど、その使い方を別の方向で観れる人が他の人よりほんの少しだけ、他人を思う心を持ってるだけ。

ただそれだけ。

個性の使い方はその人の心を表す。きっとそう。

だから

ミ「心操君場外‼ 緑谷くん二回戦進出‼」

例え今日、この場で敗北しても

今まで諦めずにヒーローを目指してきた心の強い心操君は絶対に正しい使い方ができる。