愛してないで頸を斬れ

伍 ページ7

あれ、おかしいな。


時透さんが来ることが日常になってる。


そしてそれを楽しみにしている私がいる。




それにしても昨日の…




正直…人の血より甘かった…


『いや何考えてんの、恥っず…！』



ｶﾞｻ


時透さんかな。




炭「いた！柱が苦戦している(していません)十二鬼月！！(血鬼術すら使えません)」


宇「コイツが時透を悩ませる鬼か？」


『は？お前ら誰だ！』


炭「俺は鬼殺隊癸、竈門炭治郎だ！」


宇「お前みたいな奴に名乗る名なんか持ち合わせてねぇよ」


『あらご丁寧にありがとう。じゃなくて！なんで…』


炭「指令が出たんだ。この山に十二鬼月のような強さを持つ鬼がいるって(いません)」


『え。この山私しかいないんだけど』


宇「地味に「自分強い自慢」してんじゃねぇよ。お前だろどう見ても」


炭「君からは幸せそうな匂いがする。鬼の幸せ＝食事！(ド偏見)お前は最近何人人を喰った！？」


『は？私最近人間喰ってねぇんだけど。最近口に入れたものと言えば…』





“時透さんの舌”



あっ(絶望)



『ｳﾝ。ナニモタベテナイナー』


炭「嘘を吐いている匂いだ！！」


宇「地味に嘘つくんじゃねぇ！」


宇【音の呼吸 壱ノ型 轟！！】


ドァン！！



『うっ！！痛っ…！』


やばい。再生が遅い


斬られたのが腕で良かっ…た…





あれ、もう死んでもいいって思ってんのに


なんで私は生きようとしてるの？


でもいいかそんな事


炭「腕が再生しない…！？」


宇「騙されんな！少しずつだが回復してきている！」



『…？』


炭「どうした？」


宇「構うな」


『あ、うん。私殺されていいよ』


宇「は？地味に嘘を吐くんじゃあねぇ」


炭「宇髄さん、待って下さい。嘘を吐いている匂いはしません。」


『もし私を殺してくれるなら、その前に頼みごとを聞いてほしいです。』


宇「…分かった。聞いてやるよ。」





『私が死んだら、時透さんにありがとうって、死なないでねって伝えてほしい。
もう一つ、絶対に鬼舞辻を倒してほしい。
最後に知っててほしい。私は昔人を喰ってた。



でもね、生きている人の肉は食べたことないんだよ』


そう言えば時透さんにこの事を言えてなかったなぁ


時透さんに一回もお礼言えてなかったなぁ…



最期に思い出すのが


時透さんで良かった…


炭「水の呼吸 伍ノ型 寒天の慈…」




ｶﾞｻｯ


時「何やってんだ！！！」ｶﾞｯ



宇「時透！？」


『時透さん！？』

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