嫌いな貴方を愛してる【時透無一郎】

十三話 ページ16

〜体育祭まであと五日〜



禰「ねえA、本当にいいの？」


『え？何が？』


禰「時透弟君と別れるって話。」


『うん。もう諦める。悔しいけど』


禰「…Aが頑張ってきたこと…時透弟君に伝わってなかったのかな…」


『〜ん…多分…っていうか全然じゃない？もう別れるし、不死川先生にもあまり会うなって言われてるから自分的には大丈夫』



禰「あぁ〜…なんか悲しいなぁ…あんなに頑張ってたのに…」


女子「ホントだよ！でも私はショートのAが見れたことは嬉しかった☆」


男子「次に惚れる男はAの事を想ってくれる男にしろよ！」




『私は友に恵まれたなぁ』


禰「ありがとう。Aは不死川先生に言われたとおりにしちゃうの？」


『うん。登校はこれからボッチでするわ』


禰「部活も違うよね…部活なんだっけ？」


『うん。っていうか言ってなかったね！私サッカー部のマネやってるんよ。』


禰「そっかぁ…会う機会が減っちゃうね…」


『大丈夫だよ。大学入ったら無一郎の事なんか忘れようって思ってる』


禰「そっか…でもさ、今の悲しさ、悔しさは忘れないでね」


『うん』

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