episode.36「ツボ」 ページ37
・
「ケージ、準備できたよ」
「おっけ。じゃあ行こ」
なぜかコソコソとしているケージが、
可笑しくて笑ってしまう。
「ん、なんで笑ってる?」
「いやなんか、ケージが変だから」
すごく変な格好をしているからか、
私はツボに嵌ってしまった。
声を上げて笑おうとすると、
唇にケージの指が当たる。
(ち、近い…)
「A、静かに」
「ん、うん」
低い声をワザと耳元で言ってくるのは
意地の悪い証拠だと思う。
すると身体に突然の浮遊感。
「ひぁっ!?」
「少しの我慢」
ケージは私を軽々持ち上げ、
走って家の外まで出た。
「ケージ、まだ駄目、なの?」
「……うわ襲いてぇ」
ぼそりと小声で呟いたつもりだろうが、
顔が至近距離のため、すごく、聞こえた。
「降ろせや」
「…はいはい」
残念そうに私を降ろす。
(これが蛍だったら、私が残念だろうなぁ…)
「んん?」
「え、どうしたの」
なぜそこで蛍がでてくる。
いや待て、ほんとにどうした私。
「あ、ううん、なんでもない」
「そう。じゃあ行こっか」
「うん」
――――――
こんちくぱくりんご!
無気力さんです!
どーもどーもです。
こんなに簡単に戻ってきてしまうとは…
もうですね、最近色々とキリがいいので
来ちゃいました!えへっ
やっぱ楽しいですね〜(´=ω=` )
またちょくちょく顔出すかもしれませんので
これからもよろしくお願いします!
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