無気力組なんでしょ？【無気力組】

episode.29「代償」 ページ30

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結局、再び睡魔が訪れたのは

午前四時をまわったところだった。





「んーっ」





大きく伸びをする。

今、とてつもなく眠たい。





「あー、つら…」





頭が痛い。

ふらふらする。


これが夜更かしをする代償か。


定まらない足取りで、

私は自分の部屋に戻った。





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＿＿コンコン





「……はぁっ…」





ノックをする音が聞こえてきた。

しかし身体がいうことをきいてくれない。





『A、そろそろ起きたら?

もう九時だよ』





四時に寝たのだからまだ五時間しか寝ていないのだが、

寝不足というだけでこんなにもだるいものだろうか。





『…A?』





扉の向こうで心配そうな声が聞こえる。

誰の声なのか判断できない。





『……入るよ』





ガチャリと扉が開かれる。





「…んっ……け、い」

「A?どうした?」





身体に力が入らない。

身体が熱い。


蛍が私に違和感をおぼえたのか

急ぎ足で近づいてくる。





「どうした?」

「…な、んか……だるい…」





額に冷たい蛍の手が触れる。





「…熱っ」





体温計持ってくるから!

そういい残して、蛍は部屋を出た。








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