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体が限界で早めに部屋へ戻らせていただいた。部屋でも聞こえてくるのはめいちゃんの声。今日廃墟の中で叫んでいた時も思ったが、よく通る声だな。
ベットに倒れこむと、ピコンと通知音が鳴った。
そらるさんから返信が届いていた。
『お疲れ。自分の予想以上に射撃が上手くいったならまずそれを喜べ。向上の喜び忘れたらただの機械と変わらなくなるからな。お前の今いるところは感情を殺して生きなきゃいけない、お前の実家と違う。自分自身を目いっぱい表現するとこだ。』
そうだ。私はあの家から自由になったんだ。まだどこかで縛られていることを自覚してなかなかくせというものは抜けものらしい。
ノック音が聞こえて返事をするとセンラさんが入ってきた。
「リビングであまりお構いできなくてすみませんね。ケガとかしてません？」
「大丈夫です。ありがとうございます。」
「…。なんかありましたかね。
すっきりした顔してはります。」
言い当てられてびっくりした。
そらるさんの言葉で自分が無理をして隠していたつっかえがとれてすっきりしたのだけど。センラさんにそらるさんから助言があったこと、これまでの生活とここに来てから変わったこと。これまで誰にも話したことのなかったことをたくさん話した。センラさんはただ頷きながら聞いてくださった。
「この家はみんなが素で過ごすことで成り立ってます。気遣いなんて不要です。故に意見が食い違ってぶつかることもありますけど。それもお互いの言葉で解決してよりよい居場所を作ってます。
ここに来た年数とかそんなのは関係ありません。Aちゃんももっと素でぶつかってくれて構いませんからね。あなたの居場所はここなんですから。」
センラさんの言葉に新しい生活を迎えたこと、銃を扱うようになったこと、初めて失敗の許されないことを経験したこと、諸々への緊張の糸が切れた。幼子のようにしゃくり上げて泣く私をセンラさんは母親のようにあやしてくれていた。
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陽菜(プロフ) - 死蝶さん» コメントありがとうございます。番外編も…！番外編は本編では描けなかったちょっとした小ネタ集ですが楽しんでいただけると幸いです。 (2020年5月18日 20時) (
レス) id: a3a4b2e9d4 (このIDを非表示/違反報告)
死蝶(プロフ) - 初コメ失礼しますっ！すんごい好きです！番外編も読ませて頂いてます！これからも更新楽しみにさせていただきます^^* (2020年5月17日 17時) (レス) id: 39831eb652 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽菜 | 作成日時：2020年5月11日 12時
