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信仰05 ページ7

中原さんが指定したのはいかにも中原さんが好きそうな大人な雰囲気のバーだった。


私はそんなに酒豪じゃないけど酔った時の感覚は好きだ。他では得られないような多幸感とか、面倒事を全部忘れさせてくれるような麻薬的な効果とか、そういうものが得られるから好きだ。


だからお酒はどちらかと言うと美味しいからとかじゃなくて酔うのが好きだから飲んでいる。


ゆっくり酔っていく感覚が好きだからアルコールが低めのお酒をオーダーすると、中原さんに「相変わらずだな」なんて言われた。



お酒を飲む中原さんは色気がある。


勿論カメラを構えるけど中原さんに無言で睨まれたのでスっとしまった。圧死を恐れずに盗撮した私を褒めて下さい。



「ここのお酒甘くて美味しいですね」


「お前が甘いの頼んでるからだろうが」


「……苦いの無理です」


「ここ白ワインが美味いんだよ」


「嫌がらせですか!」



赤ワインなら基本いけるけど白ワインは大抵苦いから無理だ。平気な顔をして飲む中原さんをぶすっとした顔で見ていると中原さんはこちらに気付き、ニヤリと笑って「ブスだな」と私の額をコツンと軽く叩いた。自分がイケメンだからってそれは酷い。



「こんな可愛らしい女性にそれはあんまりじゃないかな中也ぁ」



突然頭上でそんな甘い声が聞こえてギョッとする。


……こ、この声は……。




「だ、太宰さ……」


「やっほ〜Aちゃんお久し、」



刹那中原さんがフルスイングで殴りかかった拳が太宰さんの手の中に収まり、その衝撃と音が店にこだました。


中原さんは敵意丸出しで太宰さんを睨みつけ、太宰さんは余裕の薄ら笑いでそんな中原さんを見下ろしていた。身長的に。



「相変わらず物騒だねぇ中也。
そんなに2人っきりの時間を邪魔されたくなかったの?」


「抜かせ太宰。てめぇはなんでここに居やがる」


「なんでってそりゃ酒を飲みにだよ?探偵社の事務員全員でね」



えっと太宰さんの指さす方向を見ると飲んだくれている成人連中やそれに付き合わされたりしている未成年連中の探偵社員方がいらっしゃった。なんという偶然。惑星衝突並の確率です。



「今日は無礼講なんだから、敵味方だの関係なく飲もうよ。ここで戦闘を始めるなんて馬鹿な真似、君ならしないと思うけど」


「……ッチ」




中原さんが超絶不機嫌になったところで太宰さんは私の隣に笑顔で座った。ひぇぇ双黒に挟まれたぁあ幸せだぁああ!

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FR3kb7ywsKfcSOL(プロフ) - マジでそれな(^^)b (2020年5月29日 23時) (レス) id: e1643b3add (このIDを非表示/違反報告)
真依(プロフ) - それな( ´-ω-)σ (2018年6月2日 8時) (レス) id: 510e192a85 (このIDを非表示/違反報告)
fuwari - 私は治くんが世界一大好きなのですが...その気持ちものすごくわかります(*'‐'*) (2017年3月9日 23時) (レス) id: f502c3a9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - 無気力感さんとは趣味が合いそうです!! (2017年1月22日 16時) (レス) id: 6ab3ea64fe (このIDを非表示/違反報告)
無気力感(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 書いててそれ本当思ってました(´^ω^`)wそこはツッコまないで頂けると嬉しいです(o'3')b シ――――!! コメントありがとうございます(*´∀`*)ww (2016年12月23日 21時) (レス) id: a57f2ac744 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無気力感 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年11月20日 10時

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