信仰45 ページ48
その後3つ程組織の接待をさせて頂いて(セクハラはありませんでしたよ)やっとパーティの終わり……そしてメイク落とし……
最後の3つの組織の方々は凄くいい人達でした。私が遅れてきたことにもニコニコと笑って許して下さって、更に大丈夫だったのかなんて心配までして下さったんです。本当にいい人たちだった……。
セクハラどころかどちらかというと孫とお話するような感覚で話をして下さって、今後ともポートマフィアとはよろしくしたいと仰って下さりました。
色々予想外なこともあったけど、まぁ結果オーライかなぁ。
なぁんてメイク落としをしながら思っている所存です。
「アンタ本当ぷるつや肌ね。普段コラーゲンの塊でも食べてるの?」
「食べてませんよ?」
「腹立つ!」
そんな理不尽な。
けれどこのプロメイクさんにも本当に感謝です。
ほんっとうに、感謝です……。
「はい、髪型も戻したしもう大丈夫よ」
「ありがとうございました!」
「あ、そうだ」
そう言うとメイクさんは財布のようなものを取り出し、そこから名刺を出して私に渡してくれた。
「また化かして欲しかったら呼びな。
気に入ったから今度からは20%OFFでいいよ」
「あ、ありがとうございます……」
「じゃね」
化かして欲しい、ってそんな化け狐みたいな……。妖怪じゃあるまいし。
名刺を大事にしまって、ストールをきちんと巻いて私はポートマフィアの皆さんと合流しに向かった。
******
「ご苦労だったね、佐倉くん」
「いえ!結構楽しかったです!」
労りの声を掛けて下さった首領に笑って見せる。
怖い思いもしたけどね。
けれどとてもいい経験にもなりました。
「そのストールは?」
「えっ、いやこれは……」
えへへと曖昧に笑って誤魔化すが嘘が下手な私のことを見抜いたのか首領は何も言わずにただ笑った。
「今日は疲れただろう。
明日はうんと休むがいい」
「いえ、仕事しますよ」
「いいや、休みなさい。これは命令だよ」
首領はそう言って私の頭にぽんと手を置く。
そしてそのまま私に小声で話をした。
「……××ファミリーと少し問題を起こしたそうだね」
「あ……」
太宰さんが助けてくれた時の、あのマフィア組織。
……結構注目浴びてたな、そういえば。
「も、申し訳ありません……」
「いいや、佐倉くんは何も悪くない。それに」
首領は冷たく笑った
「私も部下は可愛いからね」
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FR3kb7ywsKfcSOL(プロフ) - マジでそれな(^^)b (2020年5月29日 23時) (レス) id: e1643b3add (このIDを非表示/違反報告)
真依(プロフ) - それな( ´-ω-)σ (2018年6月2日 8時) (レス) id: 510e192a85 (このIDを非表示/違反報告)
fuwari - 私は治くんが世界一大好きなのですが...その気持ちものすごくわかります(*'‐'*) (2017年3月9日 23時) (レス) id: f502c3a9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - 無気力感さんとは趣味が合いそうです!! (2017年1月22日 16時) (レス) id: 6ab3ea64fe (このIDを非表示/違反報告)
無気力感(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 書いててそれ本当思ってました(´^ω^`)wそこはツッコまないで頂けると嬉しいです(o'3')b シ――――!! コメントありがとうございます(*´∀`*)ww (2016年12月23日 21時) (レス) id: a57f2ac744 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力感 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年11月20日 10時