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信仰38 ページ41

「金縛りにあうのは初めてかね?」



厭らしく笑い、ドレスの中に指を滑り込ませる幹部。


体の伝達が鈍り、助けを呼ぶことも少しの抵抗もすることも出来ずにただされるがまま私は体をぴくぴくと痙攣させた。


嫌なことに痺れた肌にしっかりと気持ちの悪い指の感触はあり、その感触は太股の辺りまで上がってきていた。



嫌だ。気持ち悪い……



「毎回この場は美しい女を食わせてくれる。君程の上玉は珍しいが、見た目の艶めかしさにそぐわず純真だな。まぁ、すぐに穢してやるが」



腰をなぞられ体に電流のようなものが走る。


体験したこともないような感覚だった。



「その首を縦に振ってさえくれればすぐに解放してやるのに……。首だけは動くようにしてあるぞ?」


言った通り確かに首は動いたのでそれを使って周りを見ると、先程まで酌をしていた接待役さん達は私同様ぴくぴくと体を痙攣させながら時間が一時停止したように止まっていた。その綺麗な体にはファミリーの幹部達の腕が巻きついており、今にもその華やかなドレスを脱がさんとしていた。


それを見て怒りが湧く。


ふざけるな。男尊女卑を掲げて女を異能力で食おうだなんて!


こんなファミリー、どれだけ金を積まれたって入りたくなんかない!



「憎しみのこもった目だな。……本当に君は見た目にそぐわない。強気な女は嫌いじゃないが、反抗的な女は好きではないな」



お前の好みなんて知るか!


……と、叫びたい。


けれど喉はおろか舌や口も一切動かない。


でも普通こんな状況傍から見ればすぐに変化が見てとれる筈なんじゃ……


なんて思うと、それを見透かしたように幹部は私を押し倒して笑った。



「言い忘れていたがウチには幻覚を見せる異能力者も居るんだ。助けなんて期待しない方がいい」



幻覚……


生まれ持った異能力をこんなことに使うなんて恥ずかしくないのか。


そう罵倒したい。


叫びたい。


私はいいから、せめて他の接待役の人たちだけは……


首を動かして中原さんを見た。


挨拶をしているらしく、当然のようにこちらには気付かない。


情けなく涙がじんわりと滲む。


そして、出ない声で呟いた。



『……たすけて』




その瞬間、ぱきんと音がした。


空間に亀裂が入り、ガラスが砕けるように私達の周りに貼られていた映像が砕けていく




「××ファミリーの方々が何をしておられるんですか?」



太宰さんが、私を押し倒していた幹部の腕を捻りあげて立っていた

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FR3kb7ywsKfcSOL(プロフ) - マジでそれな(^^)b (2020年5月29日 23時) (レス) id: e1643b3add (このIDを非表示/違反報告)
真依(プロフ) - それな( ´-ω-)σ (2018年6月2日 8時) (レス) id: 510e192a85 (このIDを非表示/違反報告)
fuwari - 私は治くんが世界一大好きなのですが...その気持ちものすごくわかります(*'‐'*) (2017年3月9日 23時) (レス) id: f502c3a9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - 無気力感さんとは趣味が合いそうです!! (2017年1月22日 16時) (レス) id: 6ab3ea64fe (このIDを非表示/違反報告)
無気力感(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 書いててそれ本当思ってました(´^ω^`)wそこはツッコまないで頂けると嬉しいです(o'3')b シ――――!! コメントありがとうございます(*´∀`*)ww (2016年12月23日 21時) (レス) id: a57f2ac744 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無気力感 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年11月20日 10時

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