信仰24 ページ27
「……すみません理解できません」
「私はそんなに難しい日本語を使ったかね?」
「1日で敵の作戦立案を全部書類に起こすより難しいです」
「それは相当難しいな」
私が……接待?
ポートマフィア代表の接待?
重役……ひぇっ……
「こらこら失神しそうになるんじゃない」
「無理です……もっと私よりも綺麗な方を選んで下さい……」
「例えば?」
「前回同様の紅葉姐さん……」
「言ったら殺されそうだから言わないけどさすがに年がねぇ……」
「姐さんはまだ26ですよ!?」
「残酷なことを言うがアラサーだ」
「全国の26歳から殺されますよ……」
26はまだまだ若いでしょ!
「ええと……じゃあ……
ほら、樋口さんとか」
「今回彼女には会場の護衛についてもらったよ。彼女は的確な指示が出来るから黒蜥蜴と共に会場外に配置した」
「ギンちゃん!」
「黒蜥蜴も配置したと言っただろう?」
「……エリスちゃ」
「それ以上言ったら君の首が落ちるよ」
「うっ……」
ボスは少し苦笑して、足を組み直した。
「君のそういうところが選出理由なんだよ?」
「へ?」
「裏社会の人間とは思えない程に君は純粋無垢で天真爛漫だ。話しているとこちらまで癒される」
「そう、……ですかね?」
よくそういうことは言われるが正直自分ではあまりそう思わない。
太宰さんにもそんなことを前言われた気がする……。
するとボスはどこか含みのある笑みを私に向けて「それにね、」と続けた。
「そこには探偵社も出席するんだ」
「えっ……」
しまった食いついてしまった。
畜生信仰者は辛い……!
「運が良ければ、探偵社の接待が出来るかもしれない」
「……」
「それに君は自分の容姿云々を言っているが佐倉くんは充分魅力的だよ」
「でも……私なんかに務まりますか?」
「私に人選ミスがあると思うかい?」
ボスがそう言って悪く笑うものだから、私もつられて笑う。
分かりました、と返事をしてボスに頭を下げた。
「それと接待役は一目で分かるように他の者とは違い華やかな格好をしなければいけないのだが……」
「へっ?」
華やか?
「それはつまり……?」
「まぁドレスだね。
特注で作らせる予定だ」
「特注!?」
「当然。ありあわせのドレスを着せる訳がない」
「で、でもそんなのお金……」
「ちなみにセンスはうちのエリスちゃんが施したのだよ!」
聞いちゃいねぇ……
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FR3kb7ywsKfcSOL(プロフ) - マジでそれな(^^)b (2020年5月29日 23時) (レス) id: e1643b3add (このIDを非表示/違反報告)
真依(プロフ) - それな( ´-ω-)σ (2018年6月2日 8時) (レス) id: 510e192a85 (このIDを非表示/違反報告)
fuwari - 私は治くんが世界一大好きなのですが...その気持ちものすごくわかります(*'‐'*) (2017年3月9日 23時) (レス) id: f502c3a9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - 無気力感さんとは趣味が合いそうです!! (2017年1月22日 16時) (レス) id: 6ab3ea64fe (このIDを非表示/違反報告)
無気力感(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 書いててそれ本当思ってました(´^ω^`)wそこはツッコまないで頂けると嬉しいです(o'3')b シ――――!! コメントありがとうございます(*´∀`*)ww (2016年12月23日 21時) (レス) id: a57f2ac744 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力感 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年11月20日 10時