信仰23 ページ26
「特殊異能組織の会？」
「ああ」
ボスと1対1でソファで向かい合い、珈琲をすする。
まぁ勿論私は手をつけないけどね。珈琲を飲んでいるのはボスだ。
「4年に1度横浜の会場で開かれるのさ。
君も行ったことがあるだろう？」
「え？あー……」
太宰さんの部下として挨拶をしたような気がしないでもない。
でもほんと頭から概要がすっぽ抜けてる。
「まぁ簡単に言えば有数の異能組織が一斉に集うパーティだね。一定の条件をクリアしなければ参加が出来ない交流会のようなものさ」
「その条件って具体的にどのようなものなんですか？」
「1番大きなものでいえば……異能開業許可証を持っていることかな」
「はぁ……え、うん？
四年前は確か……」
「ああ。四年前まだうちは許可証を持っていなかったがそのパーティを行う場所が何しろ横浜だからね。そこを統率する我々は表面上だけでも招待状を送らなければいけないのさ」
「面倒な世の中ですね」
「実に同感だ」
同時に珈琲をすすった。
「それでそのパーティではね、これがまた面倒なことに1人代表で女性を選んで接待させなければならないんだよ」
「うわぁ……。凄い重役ですね」
「だろう？前は尾崎くんを選んだな」
姐さんかぁ。さぞかし綺麗だったんだろうな……。
「やっぱり容姿端麗な方でないといけないんですね」
「勿論。表ではオマケだなんて言っているが毎回何処も意地を含んで女性を絶対に出すからね。御機嫌を取らせれば情報を絞れることもあるし」
「そういったやりとりは禁止されていないんですか？」
「禁止されているよ？怨恨があっても当然組織同士での戦いだなんていうものは起こせないし、普段のことは一切忘れて参加するというのが名目でもある。異能力で他組織の者に危害を加えようとした時には厳重な刑罰が下るしね」
「……処刑？」
「恐らくはね」
また珈琲をすするボス。
はぁ、そんな重大なパーティだったんだなぁあれって。
「だが戦闘はともかくそんなものを馬鹿正直に守る組織の方が少ないさ。どこも情報取り合戦だよ。何処にだって佐倉くんのように便利なハッカーがいる訳じゃないからね」
「わ、私ハッカーではないんですが……」
ただちょっと機械に強いだけです。
「ああ、それでここからが本題なんだが」
「はい？」
するとボスはニコニコと笑って私に言い放った。
「君をポートマフィア代表の接待役に選出したい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 945人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
FR3kb7ywsKfcSOL(プロフ) - マジでそれな(^^)b (2020年5月29日 23時) (
レス) id: e1643b3add (このIDを非表示/違反報告)
真依(プロフ) - それな( ´-ω-)σ (2018年6月2日 8時) (レス) id: 510e192a85 (このIDを非表示/違反報告)
fuwari - 私は治くんが世界一大好きなのですが...その気持ちものすごくわかります（*'‐'*) (2017年3月9日 23時) (レス) id: f502c3a9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - 無気力感さんとは趣味が合いそうです！！ (2017年1月22日 16時) (レス) id: 6ab3ea64fe (このIDを非表示/違反報告)
無気力感(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 書いててそれ本当思ってました(´^ω^｀)wそこはツッコまないで頂けると嬉しいです(ｏ'3')b ｼ――――!! コメントありがとうございます(*´∀｀*)ww (2016年12月23日 21時) (レス) id: a57f2ac744 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無気力感
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年11月20日 10時
