信仰01 ページ3
今日も双黒が美しい。
はず、なのに……
「探偵社に行けないぃー!」
太宰さんの美しいお姿を目に映したい……。
でも行ったことが中原さんにバレれば処刑……。
うぅ、と泣く泣くケータイを開いた。
写真のフォルダを開くとそこには私の双黒コレクションがある。
『太宰さん:7584
中原さん:6812
双黒:742』
うーん、太宰さんには中々会えない分余計に写真を撮ってしまう……。
中原さんのもいっぱい撮ってバランス良くしよう!
の前に……
太宰さんフォルダを開き、太宰さんがこちらに向かって何故かドヤ顔をしている写真を開く。
はああああ……かっこいい……
何このフォルダ神かよ、と自画自賛しつつ双黒のフォルダを開く。
(あ……)
まだ太宰さんがポートマフィアにいた頃。
私が無理やり2人の写真を撮ったりしていたけど、太宰さんがポートマフィアを抜けた瞬間にわたしは太宰さんが写っている全ての写真を消した。
悲しくて、寂しくて、だから思い出さないように消した。
それでも唯一3人で写ったこの写真だけはどうしても消せなかったのだ。
太宰さんはノリノリでピース、中原さんはぶすっとしつつもカメラ目線、私は自撮り状態だから空いた片手でピース。お二人の眉目秀麗さは余計に私の平凡さを際立たせていたけど、私はこの写真が好きだった。
なんとなく寂しさがよぎってふと目を伏せたその時、
「おいA」
「うわぁ!?」
思わず椅子から転げ落ちそうになったが中原さんの下からのアングルにハッとして反射的に手持ちのスマホでパシャリと写真を撮った。
「テメェ今写真撮ったな!」
「わぁああ不可抗力ですぅ!」
「ふざけんな余裕で抗えるわ消せ!」
「嫌です!」
「そんなに俺の能力で圧死したいんだな?」
「すみません消します」
中原さんの目の前で写真を消すが、絶対後から復元してやると誓ってスマホを閉じた。
「っていうか直接部屋に来るって……どうしたんですか?」
ノックくらいは欲しいものだ。
「任務だ、ついて来い」
「ニンム?え、同行させてくれるんですか!?」
「盾くらいにはなるだろうからな」
「はいっ!全力で盾になります!」
「嫌味だよ他の役に立て!」
そ、それは……盾になるな=死ぬなというツンデレですか!
とか聞いたら本当に圧死させられそうだからやめておく。
太宰さん補給は当分先になりそうです。
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FR3kb7ywsKfcSOL(プロフ) - マジでそれな(^^)b (2020年5月29日 23時) (レス) id: e1643b3add (このIDを非表示/違反報告)
真依(プロフ) - それな( ´-ω-)σ (2018年6月2日 8時) (レス) id: 510e192a85 (このIDを非表示/違反報告)
fuwari - 私は治くんが世界一大好きなのですが...その気持ちものすごくわかります(*'‐'*) (2017年3月9日 23時) (レス) id: f502c3a9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - 無気力感さんとは趣味が合いそうです!! (2017年1月22日 16時) (レス) id: 6ab3ea64fe (このIDを非表示/違反報告)
無気力感(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 書いててそれ本当思ってました(´^ω^`)wそこはツッコまないで頂けると嬉しいです(o'3')b シ――――!! コメントありがとうございます(*´∀`*)ww (2016年12月23日 21時) (レス) id: a57f2ac744 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力感 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年11月20日 10時