信仰11 ページ14
「すみませぇんｯ！」
密着してしまったことに全力の謝罪を叩き込んで物凄い勢いで中原さんから即座に離れた。
中原さんいい匂いしたぁああクソォおお私のアホー！もっと抱き締めて貰っとけば良かったぁ！
でもあれ以上密着してたら多分私は今頃死んでるから仕方ない……。
多分中原さんとここまで密着するのなんて最初で最後かくらいなんじゃないでしょうか。クッソ貴重だったな……。
「いいからさっさと部屋の鍵見つけて寝ろ。明日の午後からの会議で用意して欲しいのは、」
「前の報告書のコピー20枚ずつと5枚組ですね。大丈夫です！」
「おう。あともう一つ」
「ファイル05ですね。明日の午前中には仕上げます。あとファイル04の確認午前に変更して下さい」
「……明日の10時」
「9時！」
「ッチ……。
分かった。ただしお前はファイル05を午前10時半までに終わらせろ」
「うぐっ……。了解です」
間に合うかなぁ……。
徹夜すれば多分余裕で……
「言っとくが、徹夜はナシだぞ」
「えッ、なんで……」
私の最大の武器を！
「お前の徹夜でやった書類はクソ面白くねぇんだよ。文章力も語彙力も中高校生レベルなんだからせめて熱意持って書け」
「書類は感想文じゃないですよ……」
「報告書を中学生の感想文みたいにしてんのはテメーだろ！」
頭を鷲掴みにされてぐりっと捻上げられた。いでででで
「痛いです痛いですすみません！」
ありがとうございます！
「とにかく明日勤務してから書類作成しろ」
「うっ……」
「徹夜してもすぐに分かるからな？余計な気ィ起こして徹夜なんざしたら圧死させてやるから覚えとけ」
怖過ぎる。
ブラック企業なのか優しいのか分からない脅しだな。
「……わかりました」
「おう、早く寝ろよ」
「あっ、あの！」
中原さんを呼び止め、階段を降りかけた中原さんに少し近付く。
「……一緒に飲みに行って下さってありがとうございます。凄く、嬉しかったです」
そう言って笑うと、中原さんは少し目を見開いてすぐに不敵な笑みを浮かべた。
「おう、じゃ」
すると中原さんが私に端正な顔を近付けて……
……私の額に、唇を落とされた。
「またな」
悪い笑顔を浮かべて去っていく中原さんに、私はただぽかんとして突っ立っていた。
その『またね』はどういう意味なんですか……。
「中原さんずるい……」
先程まで見ていた懐かしい夢はとっくに消えていた。
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FR3kb7ywsKfcSOL(プロフ) - マジでそれな(^^)b (2020年5月29日 23時) (
レス) id: e1643b3add (このIDを非表示/違反報告)
真依(プロフ) - それな( ´-ω-)σ (2018年6月2日 8時) (レス) id: 510e192a85 (このIDを非表示/違反報告)
fuwari - 私は治くんが世界一大好きなのですが...その気持ちものすごくわかります（*'‐'*) (2017年3月9日 23時) (レス) id: f502c3a9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - 無気力感さんとは趣味が合いそうです！！ (2017年1月22日 16時) (レス) id: 6ab3ea64fe (このIDを非表示/違反報告)
無気力感(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 書いててそれ本当思ってました(´^ω^｀)wそこはツッコまないで頂けると嬉しいです(ｏ'3')b ｼ――――!! コメントありがとうございます(*´∀｀*)ww (2016年12月23日 21時) (レス) id: a57f2ac744 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無気力感
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年11月20日 10時
