信仰09 ページ12
酒に酔うと、
あの頃のことを思い出す_____
***************
「Aちゃん、今日私について来る気はないかい?」
太宰さんがニコニコとそんな風に私に問う。
太宰さんについて行くですと……なんと貴重なお誘いでしょうか!
「行きます!」
「こらこら、どこに行くかも聞いていないのに男にホイホイついて行っちゃいけないよ?」
「太宰さんとならどこへでも!」
「そういうことも簡単に言っちゃいけません」
相変わらず太宰さんの表情は崩れない。
恰好いいなぁ。っていうか綺麗だなぁ。
太宰さんの顔は本当に、女の私から見ても綺麗な顔立ちだと思う。
それにしてもまた怪我が増えたなぁ太宰さん。多分どっかでこけたんだろうけど、それなら敵につけられた傷とかのほうが格好良い響きだ。まぁそんなどこか抜けてるところが可愛いんですけどね!
「でもどこに行くんですか?」
「行きつけのバーだよ。Aちゃんに紹介したい2人が居るんだ」
「紹介したいお2人……」
太宰さんの紹介したい人ってどんな人なんだろ?
なんか怖いな……。
「どうする?嫌なら大丈夫だけど」
「行きますっ」
「よしよし、ならついておいで」
なんだか太宰さんと一緒にいると犬になった気分だ。飼い主は太宰さん。私はそれに尻尾を振ってついて行くわんころ……あっ、太宰さん犬嫌いだった。
そんなどうでもいいことを考えているうちにいつの間にか私は太宰さんに連れられて赤い看板の前に立っていた。レトロな雰囲気のバーだなぁ……。
そのバーに入ると芳醇なぶどうとアルコール、それとフルーツの匂いがふわっと鼻を突いた。木造のところもあって、成程確かに雰囲気はいい。私も好きだ。
「ここが太宰さんの行きつけのバーですか?」
「うん。Aちゃん好みのお酒はあるかなぁ?」
「私今日は飲む気ないんですけど……」
そんな会話をしつつ階段を降りていくと、先客のお方が2人いらっしゃった。
どちらもこちらを振り返って見ていたが、そのどちらもどこかで見たことがある気がした。
「お連れとは珍しいですね太宰くん」
その内の一人の眼鏡を掛けた人がカクテル片手にこちらを見て笑う。
も、ものごっつイケメン……。
もう1人のお方も物凄くイケメンです……こんな所に私がいていいんだろうか……。
「まぁ、少し2人に紹介したくてね_____」
***
嗚呼、覚めなければいいのに
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FR3kb7ywsKfcSOL(プロフ) - マジでそれな(^^)b (2020年5月29日 23時) (レス) id: e1643b3add (このIDを非表示/違反報告)
真依(プロフ) - それな( ´-ω-)σ (2018年6月2日 8時) (レス) id: 510e192a85 (このIDを非表示/違反報告)
fuwari - 私は治くんが世界一大好きなのですが...その気持ちものすごくわかります(*'‐'*) (2017年3月9日 23時) (レス) id: f502c3a9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - 無気力感さんとは趣味が合いそうです!! (2017年1月22日 16時) (レス) id: 6ab3ea64fe (このIDを非表示/違反報告)
無気力感(プロフ) - 無名の中二病患者さん» 書いててそれ本当思ってました(´^ω^`)wそこはツッコまないで頂けると嬉しいです(o'3')b シ――――!! コメントありがとうございます(*´∀`*)ww (2016年12月23日 21時) (レス) id: a57f2ac744 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力感 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年11月20日 10時