探偵社での騒ぎ 弐 ページ14
翠麗さんが社長に抱き付き、社長が翠麗さんの頭を撫でている。つまらなそうに、見ていた乱歩さんも、少し驚いている様だ。
貴「お久しぶりです。福沢さん。元気ですか?」
福「あぁ、何も変わりはない。お前も元気な様で何よりだ。」
国「あの、お二人の関係は?」
福「幼い頃に森医師の代わりに少し、面倒を見ていたんだ。」
貴「その節はお世話になりました。」
知り合いの様だ。その様子を見て、皆んな一気に警戒を解く。そして、後ろから、依頼人の方が出て来る。驚いた様で、声を掛ける。
烏「翠麗さん!どうして此処に?」
貴「其処の人に連れて来られました。」
知り合いの様だ。
福「何故、知り合いなんだ?」
貴「依頼で、中学校に行っています。」
福「そうなのか。では、今回の依頼。鏡花と、太宰。それから敦で行ってもらおう。それで佳いか?」
烏「問題ありません。有り難う御座います。」
貴「もしかして、私と同じ依頼ですか?」
烏「あぁ。そうだ。明日から依頼を受けてもらう。」
貴「鏡花!一緒に登校しよ!」
泉「うん!」
そう云えば、翠麗さんって森って云ってた気が...
谷「あの、森って、事はもしかして...」
貴「?アァ、私はポートマフィアの首領の娘です。」
武「「えぇ!?」」
谷「与謝野さん!!国木田さんが失神しました!!」
与「国木田を医務室に!」
谷「はい!」
ポートマフィアの首領の娘なのに、優しい雰囲気がする。何処となく、無邪気な子供の様に見えるのは僕だけだろうか。
与「にしても、森医師に娘が居たとはねェ。」
貴「ふふ。驚かしてすみません。」
江「本当に娘?目つきとかは面影があるとして、何か違いすぎじゃない?」
貴「其れは、私が母似だからじゃ無いですか?髪色とか、目の色とか、母と同じ色らしいですよ。」
江「君、何だか、マフィアとか、そんな雰囲気全然しないね。」
国木田さんを医務室に運んでくると、翠麗さんが凄い質問攻めを喰らっていた。
貴「そうですか?偶に人助けをしてるからですかね?」
マフィアが、人助けって如何なんだろう。皆んなも苦笑いを浮かべていた。
江「ふーん。君気に入った!乱歩で佳いよ。僕も翠麗って呼ぶから。」
貴「は、はい。分かりました。乱歩さん?」
泉「麗姉は學校の人にはポートマフィアだって話してる?」
貴「ううん。話してない。異能力も禁止。生徒の身が危なくなった時だけ、使う約束だから。」
泉「分かった。」
61人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蜜柑食堂 | 作成日時:2023年3月2日 21時