だって… ページ24
二郎の言葉に、母親は自信満々の表情で答える。
「この家で、ではないけどね。
准一くんのお母さんがね、事情を話したら、家を貸してくれるって言ってくれたの。
だから、准一くんの家でやらせてもらおう！」
昨夜、三郎の想いを聞いた後、母親は誕生日会に来てくれる二郎の友人の保護者に掛け合い、誕生日会を友人の家でさせてもらえないか、相談をしたのだ。
三郎の想いを大切にしたいし、とてと楽しみにしていた二郎の気持ちも大切だ。
准一の家が協力すると言ってくれ、無事に誕生日会ができることになったのだ。
二郎はそれはそれは嬉しそうに喜び、三郎を除いた兄弟たちと母親は准一の家へと出かけていった。
「そろそろ始まったかな？」
父親と自宅で留守番の三郎は、お昼過ぎると、しきりに時計を気にして、父親に話しかける。
「お、お母さんから写真がきたぞ。」
父親は母親から届いた、誕生日会の楽しそうな様子の写真を三郎に見せる。
「よかった……。」
三郎は送られてきた写真を見ると嬉しそうに笑い、そのまま携帯電話を眺めながら寝てしまった。
＊
「「「お誕生日おめでとーう！！」」」
それから3日後、元気になった三郎も交えて、兄弟と両親とでプチ誕生日会を開いた。
「これ、あげる。」
三郎は当日渡せなかったプレゼントを二郎に渡す。
昨日一生懸命書いた、二郎と三郎が一緒に遊んでいる絵だ。
二郎は三郎から絵を受け取ると、今にも泣き出しそうなほど感動していた。
四郎の三郎好きが強いため、あまり目立たないが、二郎も相当な三郎ファンだ。
「やっぱりみんな一緒は嬉しいね！」
二郎は皆の顔を見て嬉しそうに笑うと、満面の笑顔でそう言った。
そんな二郎をかこう兄弟みんなも、最高の笑顔だ。
この年以降、兄弟達が変な気を遣わなくて済むよう、母親は誕生日会を開く際に、必ず友人の家を保険でおさえておくようになったことは言うまでもない。
一波乱あったけれど、
二郎、誕生日おめでとう。
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koyu(プロフ) - ｢夏祭り｣お疲れ様でした。久しぶりに仲良し兄弟にあえて嬉しかったです。また兄弟に会えるの楽しみにお待ちしています＼(^^)／ (2016年10月6日 23時) (
レス) id: f516abc7b6 (このIDを非表示/違反報告)
7322(プロフ) - koyuさん» コメントありがとうございます！楽しみにしてくださって嬉しいです！更新、頑張りますね！またよろしくお願いします！ (2016年10月3日 21時) (レス) id: 3f70864eb0 (このIDを非表示/違反報告)
koyu(プロフ) - 更新&コメ返ありがとうございます。また楽しみができました。ゆっくりでいいので更新お待ちしています。 (2016年9月28日 23時) (レス) id: f516abc7b6 (このIDを非表示/違反報告)
7322(プロフ) - koyuさん» コメントいただいていたのに、すっかりお返事できていなくてごめんなさい。いつもありがとうございます！またまたひょっこり、更新してしまいました。お付き合いいただけたら嬉しいです！ (2016年9月28日 22時) (レス) id: 3f70864eb0 (このIDを非表示/違反報告)
koyu(プロフ) - 嵐田兄弟は雅紀くんを筆頭に兄弟思いですよね。ほっこりするお話ありがとうございました。また嵐田兄弟に逢えるの楽しみにしています♪ (2016年2月3日 21時) (レス) id: f516abc7b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作成日時：2014年8月8日 19時
