だって… ページ17
「「「行ってきまーす。」」」
みっつの可愛らしい声が、いつもより少し遠慮がちに玄関にこだました。
玄関から出てきたのは、一郎、二郎、三郎の3人。
一昨日から、幼稚園でもらってきた胃腸炎で五郎が寝込んでしまい、四郎が昨日、その胃腸炎をもらってしまったようでダウン。
この日の登校は3人となったのだ。
「なんだか1年生の頃みたいだね。」
少し嬉しそうに言ったのは三郎。
普段なら1年生の四郎も入れて4人で登校しているのだが、この日は3人。
三郎がまだ1年生だった頃のように、三郎を真ん中に左に一郎、右に二郎の並びで、仲良く手をつないで歩いていた。
久しぶりに兄達を独り占めできて嬉しかったのだろう。
しかし、すぐに悲しそうな顔になる。
「しろもごろも大丈夫かなぁ…？」
体の弱い三郎は感染してしまう可能性が特に高いからと、2人が寝ている部屋には入れてもらうことができず、ここ2日、すっかり五郎と四郎に会えていないのだ。
「大丈夫だよ。すぐに元気になるよ。元気になったら、たくさん遊ぼうね。」
一郎の優しい穏やかな声に、三郎は安心したのか笑顔を浮かべ、頷いた。
「おーーーい！じろ！おはよう！
来週、楽しみにしてるぜ！」
3人が仲良く学校に向かって歩いていると、後ろから元気よく、二郎の友人の准一が駆け寄ってきて、二郎にそう声をかけた。
「うん！おれも！」
准一の言葉に、二郎は嬉しそうにそう返す。
准一は前の方に別の友人を見つけたようで、二郎とハイタッチを交わすとそのまま前の方に駆けて行った。
「来週の誕生日会のこと？」
准一と二郎が楽しみにしているものが何か察しがついた一郎。
来週、誕生日を迎える二郎の誕生日会を、嵐田家で開催する予定なのだ。
予定をたてるのが大好きな二郎。
当日なにをやるか、今から楽しみに計画を立てている。
「しろもごろもその時には元気になってるかな？」
「きっとなってるよ。」
三郎の問いに一郎が優しく答える。
「友だちにうつる可能性がなくなってれば、予定どおり誕生日会できるし、四郎も五郎も参加できるってお母さん言ってた！」
「ごろはじろちゃんのこと大好きだからな。もし参加できなかったらヤダヤダって大泣きして大変そう〜」
和やかにそんな話しをしながら、3人は楽しそうに学校に向かった。
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koyu(プロフ) - ｢夏祭り｣お疲れ様でした。久しぶりに仲良し兄弟にあえて嬉しかったです。また兄弟に会えるの楽しみにお待ちしています＼(^^)／ (2016年10月6日 23時) (
レス) id: f516abc7b6 (このIDを非表示/違反報告)
7322(プロフ) - koyuさん» コメントありがとうございます！楽しみにしてくださって嬉しいです！更新、頑張りますね！またよろしくお願いします！ (2016年10月3日 21時) (レス) id: 3f70864eb0 (このIDを非表示/違反報告)
koyu(プロフ) - 更新&コメ返ありがとうございます。また楽しみができました。ゆっくりでいいので更新お待ちしています。 (2016年9月28日 23時) (レス) id: f516abc7b6 (このIDを非表示/違反報告)
7322(プロフ) - koyuさん» コメントいただいていたのに、すっかりお返事できていなくてごめんなさい。いつもありがとうございます！またまたひょっこり、更新してしまいました。お付き合いいただけたら嬉しいです！ (2016年9月28日 22時) (レス) id: 3f70864eb0 (このIDを非表示/違反報告)
koyu(プロフ) - 嵐田兄弟は雅紀くんを筆頭に兄弟思いですよね。ほっこりするお話ありがとうございました。また嵐田兄弟に逢えるの楽しみにしています♪ (2016年2月3日 21時) (レス) id: f516abc7b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作成日時：2014年8月8日 19時
