Jr. 短編集《 キミの夢を見ていた 》

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大阪に帰ってきて何日か経った。
Aに貰ったプリンも全部食べてしまった。
もうすでにAに会いたい。

あの日Aに会ってから、自分でもわかるくらい欲深くなってしまったみたい。

テレビに映るAを見ては思う。


大橋「 好きやわぁ。」


藤原「 同期ってなんかずるいわ。」


丈くんは少しだけ寂しそうな顔をしたけど、僕にはその意味がよくわからなかった。


デビューしたら、もっと忙しくなるやろうし、Aのこと好きになる人も増えるやろうし、
いや、増えることはええことやねん。でもライバルが増えるってことやん。



大橋「 はぁー、」


大西「 溜息ついたら幸せ逃げますよ！」


大橋「 え、ほんま？！」


慌てて吐いた息を吸うと、めっちゃ笑われた。
けど、


___「 咲野さんの好きな男性のタイプは？」


テレビから聞こえたアナウンサーの声に過剰に反応して、
周りのことなんか気にしてる場合ちゃうかった。


『 食べ物を美味しそうに食べる人、とかですかね。
私が作ったものを、美味しい美味しいって食べてくれたら嬉しいやないですか。』


『 まあ、私自身、食べること大好きなんで、一緒にご飯食べてて楽しい人に魅力を感じると思います。』



西畑「 敵わんなあ、」


藤原「 当の本人、なんも気付いてないのがむかつくねん。」


大ちゃんと丈くんは何かコソコソ話してるけど、


長尾「 えー、めっちゃ大橋くんのことやん。」


この一言を聞いた瞬間、顔に熱が集中するのがわかった。


大橋「 そんなわけ、ないやん。」


口ではそう言うものの。
内心めちゃくちゃ嬉しくて踊り出したいくらいやった。



末澤「 早よくっつけやリア充。」


大橋「 揶揄わんといて〜！！」



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ここから

そっと想い続けているよ



ずっと大好き。


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